高山市公設卸売市場(問屋町)で8月3日、「夏休み親子見学会」が開催された。主催は高山市施設振興公社。
夏休み中の小学生とその保護者を対象に、卸売市場への理解と地産地消・食育に関心を高めてもらおうと開く同企画は今回で7回目。この日は高山市内から18組の親子48人が参加した。
朝早くに集まった参加者たちは管理事務所で流通の仕組みや市場の役割などを学んだ後、関係者の案内で普段は一般人立ち入り禁止の市場棟に移動。これから入荷最盛期を迎えるという地元産アユの競りや、「ホオズキ」「夏マツタケ」など全国各地から入荷した珍しい品物がズラリと並ぶ青果・乾物の取引き現場を見たり、マイナス20度の大型冷蔵室の中に入ったりするなど、活気ある市場内を巡った。
初参加したという小学生の一人は「タコの吸盤とカジキマグロが大きくて驚いた」と興奮気味に話していた。熱心にメモを取りながら写真を撮影していた付き添いの保護者は「夏休みの課題研究のため子どもと来たが、知らない世界で大人も面白かった。これまで何気なく前を通り過ぎていた市場に親近感が湧いた」と笑顔を見せる。
見学後、参加者たちには市場関係者から修了証と「図書券」「飛騨メロン」が贈られた。