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飛騨高山美術館でルオーにちなんだワイン会-フルコースディナーも

ワインを楽しむ参加者

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 開館15周年の特別企画展「ジョルジュ・ルオー展」が開催中の飛騨高山美術館(高山市上岡本町1、TEL 0577-35-3535)で1月19日、ルオーをテーマとしたワイン会が行われた。会場ではルオーをイメージしたフルコースディナーも提供された。

飛騨高山美術館でルオーにちなんだワイン会

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 同館ではこれまでに数回ワイン会を開いてきたが、企画展にちなんだワイン会は今回が初。集まった参加者らは、学芸員による解説を聞きながら「ルオー展」と常設展を観覧した後、同館併設のカフェレストラン「ザ・マッキントッシュティールーム」で孤高のフランス人画家の生涯に思いをはせながらワインと料理を楽しんだ。

 会場では、ワインを提供した坂本酒店(久々野町)店長の坂本雄一さんが講師となり、ワイン講座を開いた。「今回はルオーの絵画や生活のイメージからワインを選んだ。例えばボルドーのような華やかで貴族的な大きなシャトーのワインではなく、どちらかといえば北の寒い地域で人と人との庶民的な生活の間で育てられたようなぶどうを使ったワインを紹介した」という。

 坂本さんは、飛騨にも似た風土というルオーゆかりの地、フランス・ブルターニュ地方のワインや、甘いものが好きだったというルオーにちなんだ糖度の高い「貴腐ワイン」など計8本を紹介し、参加者らは坂本さんの解説を聞きながらワイングラスを傾けた。

 当日は、ルオーをイメージしたというフランス料理のフルコースディナーも用意。シェフの安江さんは「ルオーはパリの下町出身なので華やかな料理というよりは素朴な『煮込み系料理』中心に。あとは『ブルターニュ地方』という2つのイメージを意識して料理を組み立てた」と話す。「そば粉のガレット」「レンズ豆のスープ・オマールエビとホタテ添え」「牛肉の赤ワイン煮込み」のほか、夕食のメニューを考えたルオーが『スープ2品とお菓子2品』を客に提供したというエピソードから、デザートは2皿が登場した。

 この日誕生日を迎えたという女性参加者は「息子からのプレゼントで、夫婦で参加した。詳しい解説付きで美術館も観覧でき、おいしいディナーとおしゃれなワインをたくさん堪能できて大満足の一夜」とほほ笑む。

 同館では「ルオー展」最終日となる2月5日にも同様のワイン会を予定している。

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