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飛騨神岡の小学生が「アートバス」制作-バスの日にちなみ地元バス会社が初企画

ラッピングフィルムが貼られたバスの車体に絵を描く児童たち

ラッピングフィルムが貼られたバスの車体に絵を描く児童たち

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 日本最初のバス運行を記念する「バスの日」の9月20日、記念イベントの一環として飛騨市立神岡小学校(飛騨市神岡町)でバスの車体に絵を描く「アートバス」制作が行われた。企画は濃飛バスを運営する濃飛乗合自動車(高山市花里町)。

完成したアートバス

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 同社社長の提案という「アートバス」企画は今回が初の試み。当日は、通学などで普段から路線バスを使う機会が多い神岡小の4年生児童 51人が「飛翔」をテーマに、油性の色マジックで無地のラッピングフィルムを貼ったバスの左右側面と背面に自らがデザインした絵を描いた。

 同小で図工を教える山本芳郎教頭は「授業でも共同制作という題材があり、この話を最初に頂いた時『これは面白い』と快諾した。絵のテーマは子どもたちと相談して決めた。自分たちの故郷・飛騨の『飛』と、希望を持って未来に羽ばたこうという願いが込められている」と話す。

 子どもたちがバスに描いたモチーフは男女共に「竜」が一番人気。そのほか、恐竜、天使、チョウ、トンボ、ペガサス、鳥、風船、カブトムシ、クワガタなど多彩。絵を完成させた児童たちは「早くこのバスに乗りたい」とうれしそうに話していた。

 山本教頭は「空想上の生き物を選んだ児童が多く、子どもの自由な発想力と想像力が存分に生かされた明るい作品に仕上がった。絵の具と違って原色のマジックしか使えない中で、鮮やかな発色をうまく生かした色使いも見ていて楽しい気持ちになる」とほほ笑む。

 同イベントを企画した長瀬陽子さんは「アートバスは市民の方だけでなく、社内でも大好評だったので今後も続けていきたい。マイカーの普及でバス離れが増えている今、バスを身近に感じ利用してもらうきっかけになれば」と話す。

 アートバスは今月21日から10月末まで、高山~神岡間と神岡~平湯間での運行を予定する。

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