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高山の和菓子店にアメコミ風ヒーロー「フクジュマン」-宣伝部長に就任

広報宣伝部長に就任した「フクジュマン」(写真右端)と同店スタッフ

広報宣伝部長に就任した「フクジュマン」(写真右端)と同店スタッフ

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 高山の和菓子店「和菓子処 福寿庵」(高山市冬頭町、TEL 0577-32-8160)で6月、アメリカンコミック風のヒーロー「フクジュマン」が同店の広報宣伝部長に就任した。和菓子とアメコミ風キャラのミスマッチ感が来店客の注目を集めている。

ショーケース内で働く「フクジュマン」

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 同店社長の西田進也さんの話によれば、「FUKUJUMAN(フクジュマン)」は高山市内に住む31歳の男性。趣味は読書と筋トレで、口癖は「マッスル」。好きな食べ物はイチゴ・パイナップルなど旬のフルーツ。祖父母両親と共に暮らす一人っ子で独身のため「現在彼女募集中」だという。アメコミ調の風貌については「当店の和菓子を食べ、その味に衝撃を受けたはずみで変身してしまったとだけ聞いています(笑)」と西田さん。

 「彼が当店に現れたのは2年前。その姿形から、当初はいぶかしげに見ていたお客さまやスタッフも、かいがいしく働く姿と見た目のギャップに次第に心奪われ、意外と人気者になった。その実績を評価して今月から広報宣伝部長に任命した」と話す。

 「『和菓子店がアメコミキャラクター?」と思われる方も多いかもしれないが、彼の根はいたって真面目。熱血で一生懸命な性格のあまり、時に空回りして『やっちゃた』系のミスも正直あるが、暗いニュースが多い世の中に笑顔や活気を届けたい一心からのこと。どこか憎めない当店のムードメーカーとして、今後も温かく見守ってほしい」と西田さん。

 フクジュマンの勤務時間は5時~14時。通常の多くは小型化して涼しいショーケース内で商品の宣伝を担当しているが、時には接客や店内清掃、早朝からの和菓子の仕込みや製造も手伝う。「お客さまに喜ばれる和菓子職人を目指し、日夜厳しい修業に励んでいる」という。

 基本的に無口だというフクジュマンは、同店のフェイスブックページ管理も担当し、「スタッフ紹介しマッスル」「おはようございマッスル!今朝で~れ寒い。体調管理には気をつけんとな」など、飛騨弁丸出しながらも心温まる情報を発信する。

 「今後はイベント行事などにも積極的に参加したい」と話すフクジュマン。「今は、7月16日に高山市内で行われる清流国体の炬火(きょか)リレーに出るのが夢」と意欲を見せる。

 営業時間は9時~売り切れ次第終了。月曜定休(祝日の場合は火曜休)

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