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街ネタ本「原人」シリーズに高山編-地元デザイナーが制作、あるあるネタなど

「高山原人」を執筆した高山市在住のデザイナー・今井文菜さん

「高山原人」を執筆した高山市在住のデザイナー・今井文菜さん

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 ユニークな視点から飛騨高山の魅力を紹介する街ネタ本「(飛騨)高山原人」がリリースされた。発行は「原人舎」(東京都世田谷区)。

「あのじぶん」のじぶんは…

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 「○○(県名・市名)を原点とする人」の意を込め「○○原人」と名付け、地方独特の風習や街の魅力を一コマイラストと短文で紹介する「原人」シリーズ。全国ではこれまで「青森原人」「秋田原人」「井の頭線原人(東京)」「山梨原人」「長崎原人」「愛媛原人」が刊行されている。

 シリーズ7作目となる同書では、飛騨高山の地元民なら誰でも思い当たる節のある方言や動作、「えらい!水くれ!(疲れたので水が欲しい)」「つめをかう(鍵を閉める)」や、「昔は海底でした(飛騨大鍾乳洞)」「味つき天ぷら(つかげ)」など観光名所、特産品を紹介する「あるあるネタ」から、伝承、豆知識、知る人ぞ知るハードコアな街ネタまで全200編を収録。

 構成・文・イラストは高山市在住のデザイナー・今井文菜さんが担当。原人舎・北川雅彦社長の「最近、日本人の発想が日本人離れしてきている。そんな今、あらためて日本の良さがかみしめられるようなコンテンツを作りたい」というコンセプトに共感し、同書の執筆にあたったという。「高山原人とは、高山を原点とし、夏は暑く、冬は雪深い山に囲まれ、生き抜いてきた知恵のある人々のこと」と今井さん。

 東京の大手メーカーでデザイナーとして活躍後、昨年帰郷したという今井さんは「10年間飛騨の地を離れていたので、中途半端に飛騨弁を忘れていたことも幸いした(笑)。記憶にある町並みの変化や新しい取り組み、あらためて見直す伝承や風習など全てが新鮮だった。情報収集は朝市のおじちゃん、おばちゃんに始まり現地の方々。話を聞けば聞くほど、どんどんディープな情報にたどり着いた」と話す。

 「1年間かけて高山市内を駆け回り、収録できなかった没ネタは本編の何倍にもなるが、終始楽しみながら本を作ることができた。いにしえからの『飛騨の語り部』とは違う、私目線から見た飛騨高山の今を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。

 価格は840円。通販サイト「アマゾン」で販売中。高山市内の書店では3月中旬から販売予定。

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