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飛騨古川で「田舎暮らしを考える」セミナーツアー学生編-社会人・外国人編も

飛騨で暮らすIターン経験者を招いて行われた「田舎で暮らし働くを考える」セミナーの様子

飛騨で暮らすIターン経験者を招いて行われた「田舎で暮らし働くを考える」セミナーの様子

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 飛騨市文化交流センター(飛騨市古川町)で3月2日、「田舎で『暮らし働く』を考える」セミナーが行われた。主催は、「里山サイクリング」などを運営する観光コンサル会社の「美ら地球(ちゅらぼし)」(同町)。

「自分の目指す理想の暮らしとは何か」を考えるワークショップも

 同セミナーは、「学生編」「社会人編」「外国人編」の3回シリーズで、「田舎での暮らしや働き方を考える」をテーマにしたツアーのメーンイベントとして行われたもの。現役大学生を対象にした同ツアーは今回が初開催。

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 当日は、東京などから男女合わせて22人の大学生が参加。「飛騨まで片道6時間のバスの車中は自己紹介タイムで盛り上がった」という学生たちは会場で、都市部から飛騨に生活拠点を移し活躍する大手企業出身のIターン経験者3人から体験談を聞いたほか、地元在住者も交えて「理想の暮らしとは何か」を考えるワークショップを行った。セミナー後は、飲食店に場所を移し地元民と酒を酌み交わす「交歓会」、翌日は希望する飛騨地域での自由観光やスノーシュー体験などを楽しんだ。

 ツアーに参加した男子学生(大学3年)は「東京生まれの東京育ち。子どものころからスキーをずっとやってきたせいもあって、将来は雪のある田舎で暮らしたいという強い願望がある。20年間の都会暮らしとすぐに縁を切るのは難しいかもしれないが、今後も柔軟な視点を養いながら多くの田舎を巡って情報を集めたい」と話す。

 飛騨市出身で横浜の大学に通う男子学生(大学2年)は「都市部から移住した人の暮らしや、学生のみんなの田舎に対する理想や魅力を聞いて故郷の可能性を再認識した。地元に帰って貢献できる力を早く身に付けたい。そのために、まずは飛騨に理解のある彼女をつくります(笑)」と周囲を笑わせた。

 同ツアー開催のきっかけについて、企画スタッフの白石達史さんは「『冬の飛騨は人が来ない』という話を毎年そこかしこで耳にする。たしかに冬の飛騨は寒さが厳しく、いい部分だけ見たいという旅行者にとっては足が遠のく季節かもしれない。一方、移住希望者の視点から見れば、一番知りたい田舎暮らしの現実が身をもって学べるチャンス」と話す。

 飛騨にIターン就職し今年で4年目を迎えるという白石さん。「互いに肩を寄せ合い励ましながら春を待つ地元民の感情や、避けては通れない厳しい自然の中で楽しみを持って暮らす知恵など、飛騨の真価を一番感じ取れるのもこの季節の特権だと感じる」とも。

 「だからあえてこの時期にやる意味がある。世代、立場、国籍を超えた幅広い視点から田舎暮らしの日常を見てもらい、『田舎で暮らす』という理想と現実、可能性や魅力を考え未来につなげたい」と意欲を見せる。

 同ツアーでは次回3月9日・10日に「社会人編」として、自然エネルギーを活用した自給生活や、旅人と地域をつなぐインバウンド・エコツーリズムの実例などを通じて、田舎での「働き方」や「仕事の作り方」を学ぶセミナーツアーを、3月23日・24日には「外国人編」として、「週末の飛騨の楽しみ方」をテーマにしたセミナーツアーを予定している。

 募集定員は各回原則20人まで。現在、キャンセル待ちの参加希望者も受け付けている。詳細や募集状況は同社ホームページで確認できる。