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飛騨小坂で「美人おかみと楽しむ~炭酸泉まつり」-女子目線で地元PR

炭酸泉料理や日帰り湯巡りなどが楽しめる「飛騨小坂炭酸泉まつり」

炭酸泉料理や日帰り湯巡りなどが楽しめる「飛騨小坂炭酸泉まつり」

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 下呂市小坂町で3月24日、「美人女将(おかみ)と楽しむ~飛騨小坂炭酸泉まつり」が開催される。

飛騨小坂の炭酸泉が生み出す気泡

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 同町内にある温泉宿と温泉施設のおかみが中心となり、飛騨小坂に湧き出る天然炭酸泉の魅力を知ってもらおうと開く同イベントは今回が初めて。企画のきっかけは、同町で岐阜県委託事業・小坂の滝ウェルネスツーリズム推進事業を運営する「ぬちぐすいワンズ」(愛知県名古屋市)の石原愛さん。

 「3年半前、事業の調査で初めて小坂町を訪れた際、民泊先で出された湯豆腐の衝撃的なおいしさが今でも忘れられない」と石原さん。その後、当地が全国で5%に満たない炭酸泉の温泉地であることや、日本最古級の湯治の記録を記した古文書が残っていること、全ての温泉宿で泉質が違うほか、豊かな自然や郷土食など当地特有の魅力を多く知ったという。「それなのに、地元民からも知名度が低いことが不思議だった」と話す。

 「当地の各湯元には源泉の飲泉場があり、全て味が違う。源泉は自由に持ち帰る事ができるが鉄分などの成分が多いため、『飲むとおいしくないよね』と悪いイメージを持ったまま帰る旅行客を本当によく見かけた。その度に残念な気持ちで後ろ姿を見送っていた。そこで意を決し、試飲している人を見かける度に、『持ち帰って湯豆腐にしてみて』『化粧水代わりに使用される方もいらっしゃいますよ』と声を掛けては引き止めた」と笑う。

「最近になって、都市部のタウン誌などでも『炭酸美容』『炭酸水でヘアエステ』などの文字が頻繁に登場するようになった。当然、飛騨小坂の湯宿のおかみさん方は皆さんモチモチツルツルの美肌ぞろい(笑)。この町では胃腸の病気で亡くなる方がほぼいないという話も聞く。そこで、各湯元のおかみさんたちに呼び掛け、女子目線からの地元PR企画を提案した」と話す。

 おかみたちはこれまで、宿の内仕事で忙しいため全員で集まって話す機会が一度もなく、表舞台に立つのは今回が初めてのことだという。今年1月から準備を始め、2月初旬には各自の源泉を持ち寄りみんなで乾杯。飲み比べをして「初めて知った」という味の違いを確かめたり、「毎日家の源泉で顔を洗っている」「お通じにいい」などの情報を交換しながら、当日の炭酸泉料理メニュー、チラシのデザイン、イベント内容などを企画した。

 石原さんによると、おかみたちは「炭酸泉の効能や料理を知らない方にもっと知ってもらいたい。よそからはもちろん、地元からもたくさん人が来てくれるといいね」と楽しそうに話し合っているという。

 飛騨小坂ビジターセンター(同町赤沼田、道の駅はなもも内)では3月4日から、5カ所の温泉のうち3カ所を選んで日帰り入浴が楽しめる「湯めぐりスタンプラリー券」を販売する。価格は1,200円。開催前日3月23日の各旅館宿泊客には無料で進呈(全5カ所で入浴可)。

 当日会場は、湯巡り=泉岳館、奥田屋、ニコニコ荘(以上、同町湯屋温泉地区)、仙遊館、ひめしゃがの湯(以上、同町下島温泉地区)の計5カ所。「とろける湯豆腐」「鉱泉がゆ」など炭酸泉料理の試食=湯屋公民館(同町湯屋)。

 湯巡り会場3カ所と炭酸泉料理の試食会場を利用したスタンプラリー参加者には、無料宿泊招待券、温泉施設の入浴券、小坂の滝巡りコース体験、同町各施設の割引優待券などを進呈する抽選会を行う。

 開催時間は、湯巡り=10時~21時、炭酸泉料理の試食=11時~14時。問い合わせは飛騨小坂ビジターセンター(TEL 0576-62-4564、9時~17時、水曜定休)まで。

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