下呂・小坂町の「がんだて公園」で11月20日、「小坂いわな祭り」が開催される。同園内でがんだて茶屋を営む「鈴小坂」が主催する。今年が初開催となる同まつりでは、幻の魚といわれるイワナの炭火塩焼き1000匹を無料提供する。
会場となる同園は、県指定天然記念物「巌立峡(がんだてきょう)」の対岸に位置する絶景地。高さ72メートル・幅120メートルの大岩壁は、5万4000年前の御嶽の大噴火で形成されたといわれ、溶岩流の断面としては日本一の大きさを誇る。
店主の鈴山忠男さんは「がんだて茶屋を昨年春にリニューアルしてから、本当に多くの方に巌立峡まで来ていただいた。今回の祭りはその感謝の意を込めて開くことにした」と話す。
イワナ1000匹の無料配布については、「イワナは冷水を好み高地の山深い所にしか生息しないため『幻の魚』ともいわれ、広大な深山と御岳のある飛騨小坂をある意味象徴する川魚。イワナはとてもおいしいという事を知ってもらうために中途半端なことをせず思い切って1000匹にした。イワナは頭から尻尾まで丸ごと食べられるので、そのおいしさを味わっていただければ」とも。
当日は、女性に限り「イワナの骨酒(焼いたイワナが入った熱かん)」も無料で振る舞う(男性は1杯100円)ほか、生きたアマゴをそのまま天ぷらにした「アマゴの天ぷら」を1匹100円で提供する。小坂で栽培された大きな「肉厚シイタケの炭火焼き(100円)」も驚くほどジューシーでおいしいのでおすすめ。開催時間は11時~15時。入場無料。