JR飛騨古川駅前の商店街通りに12月10日、すし&鉄板焼きの店「千 sen」(飛騨市古川町殿町、TEL 0577-73-5411)がオープンした。経営は千原正明さん・和也さん親子。
飛騨古川で32年前の同じ日に開店以来、地元民に親しまれてきた「千寿し」。すし店として営業していた店舗を今秋から改築し、完全リニューアルした。名古屋での料理修業から戻ってきた三男・和也さんが、鉄板焼き料理を得意とすることから家族で話し合った結果、今回のような珍しいスタイルの店になったという。
店舗面積は計18坪。席数は1階がカウンター=12席、茶室風個室=1部屋(4~5人)、掘りごたつ風個室=1部屋(4~6人がけテーブル=2席)、2階は宴会用和室=18帖(1~2部屋)。北欧のイメージと和モダンをミックスしたという、白と黒のスタイリッシュな1階店内は、カウンター正面の右半分がすし、左半分が鉄板焼きというオープンキッチンが特徴。熱々の鉄板焼きと職人のすしで和洋折衷、季節の食材が味わえる。
12月10日の開店以来、なじみ客に加え20代の客や若い女性客が増えたという。メニューは、日本海直送の魚介を使った旬のすしに加え、飛騨牛やエビチーズを使う「鉄板焼きの握り」(250円~)から、「ゲソバター炒め」(680円)、「厚切りベーコン」(830円)、「レモン焼きそば」(840円)など豊富に取りそろえる。
「高熱の鉄板調理と生もの調理が隣り合わせというのは一見ミスマッチだが、飲食店の厨房裏をオープンスタイルにしただけの事。キッチンの距離や分煙も計算してあるので大丈夫。ただ、こんなすし屋・鉄板焼き屋は自分も見たことがないのでかなり珍しいのでは」と正明さん。
和也さんは「この店の特徴である父のすしと自分の鉄板を生かしたコラボメニューを考案中。今後は父の真横ですし修業も本格的に学んでいきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は18時~翌1時。