飛騨経済新聞

高山の木工塾、東阪名で転職セミナー「木工を仕事にするということ」

木工職人目指して全国から生徒が集まる「森林たくみ塾」。210人の卒業生のうち飛騨出身者は3人しかいない。

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 高山の木工塾・「森林たくみ塾」(高山市清見町、TEL 0577-68-2468)は来年1月、東京・大阪・名古屋の3都市で「木工を仕事にするということ」と題して転職セミナーを開催する。同塾は現在、参加者を募集している。

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「森林たくみ塾」は、木工会社のオークヴィレッジ(清見町)創立メンバーが、「木工という技術で社会の課題を解決できる人材の育成」を目指す木の総合教育機関として、1991年に開塾した木工塾。20代前半~30代を中心に木工の職人を目指す生徒が全国から集まる。

 同塾・本部長の小木曽(こぎそ)賢一さんは「木工の世界は職人の世界で、早く始めれば始めるほど良い。しかし、職人になる方法は義務教育機関ではないがしろにされているのが現実。興味はあるが足を踏み出すかどうかで迷っている人が非常に多く、『ネットで検索しても欲しい情報が出てこないし、疑問や不安ばかりが先行して夢と現実のギャップを埋める情報がなかなか見つからない』といった声を多く聞いたのがセミナー開催のきっかけ」と話す。

 セミナーの講義内容に関しては、「転職や独立を指南するセミナーではない。木工職人・クラフト作家・家具工房・独立など、木工に対して言葉のイメージだけ捉えて夢を描いている人が多いが、実際の現場はどうなのかという現実の話をする。木工の素材や加工法、製品流通の流れといった基本的な知識から、どこでどうやって学ぶのか、技術習得時間やセンスはどの位のレベルまで必要なのか、収入や経営スタイルは?といった話から、たくみ塾卒業生の独立事例なども話す。どちらかといえば厳しい話が多いが、『それでもやりたい』という覚悟のある人しか続かない仕事」と小木曽さん。

 「木工に興味を持ち転職や独立を考えている人はもちろん、できれば10代で志を持っている人やその親御さんに来てほしい」とも。

 日程は、名古屋=1月15日、大阪=同21日、東京=同22日。当日参加も可能だが、定員になり次第締め切る。受講料は1,000円。詳しくはホームページで確認できる。

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