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飛騨神岡で「サイエンスカフェ」&「科学少年団」-「ニュートリノ」&「放射能」学ぶ

昨年の様子。テーマは「ニュートリノ研究」&「ロボット研究」

昨年の様子。テーマは「ニュートリノ研究」&「ロボット研究」

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 飛騨市神岡町で2月4日、同日行われる「金毘羅宵祭」会場内の無料休憩所で、一般を対象に「サイエンスカフェ」と「科学少年団」が開かれる。主催はGSA実行委員会。

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 同講座では毎回、神岡町ゆかりの科学研究者を講師に招き、「気になる最新サイエンス情報」の講義を開講している。参加者からは「難しい内容だがわかりやすく面白い」と好評を得ているという。

 今年で4回目となる「サイエンスカフェ」は一般の大人が対象。今回のテーマは「太陽はどのようにエネルギーを発生するのか?太陽ニュートリノ研究の最前線」と題し、神岡町地内にある東京大学宇宙線研究所から小汐由介助教を招き、現在行われている「ニュートリノ質量検出研究」の理論と最新情報を聞く。

 今年で3回目となる「科学少年団」は小学校高学年~中学生が対象。元飛騨神岡高校物理教諭の渡辺勉さんを講師に招き、「放射線ってな~に?放射能ってな~に?」と題し、原子物理学の素朴な疑問から「身近な放射性物質」について学ぶ。

 「『スポーツ少年団』があるのなら『科学少年団』があってもいいじゃないか」と話す同委員会事務局長の石橋祥二さん。「科学少年団」の今回のテーマについて、「講師の渡辺さんから『義務教育では授業に無い、放射線と放射能の違いからベクレル・シーベルトといった単位の知識を子どもにきちんと伝えたい』との提案があった。ミリ・マイクロ~も倍率はおろか年間と時間で影響が全然違うのに、計測方法や報道発表が統一されていない事にも憤りを感じるので…」と話す。

 「『身近な放射性物質』についても理解を深めてほしい」とも。「あまり知られてないが実は岐阜県は全国で一番高い放射線を放っている地域。これは花こう岩に含まれる天然放射線が要因だと思うが、このほかに私たちの身近には、天然塩などの食品や農薬からも放射線は出ている。当日は高性能ガイガーカウンター5台を用意し、講座の中で子どもたちと一緒にいろいろな物を計測実験する。難しい物理の話を身近に感じてもらえれば」と石橋さん。

 開講時間は、「科学少年団」=13時~14時、「サイエンスカフェ」=14時30分~15時30分。場所は神岡町西里通り沿いの旧おおさか呉服店。参加無料。定員各20人で事前予約が必要(当日空きがあれば受け付ける)。問い合わせは同実行委員会(TEL 0578-82-4020)まで。

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