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飛騨神岡で「初金毘羅宵祭」準備、佳境に-東京芸大のみこし初披露

山車の最終調整に余念がない「まる金みこし」社中の様子

山車の最終調整に余念がない「まる金みこし」社中の様子

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 飛騨神岡で2月4日、「初金毘羅(こんぴら)宵祭」が開催される。現在、「社中」と呼ばれる参加団体の最終調整が神岡町各所で行われている。主催は神岡金毘羅当番会。

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 「初金毘羅宵祭」は1955(昭和30)年、神岡町の消防団と東京の江戸火消しとの「木やり唄」の交歓会を起源とし、同地にある洞雲寺・金毘羅堂に「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」を祈念して友好の額縁を奉納した際の「お祝い行列」が始まり。

 現在では、「家内安全」「商売繁盛」「開運厄よけ」を願う祭りとして毎年2月初めに、「神岡江戸木遣り保存会」を筆頭に、「社中」と呼ばれる地元企業やサークル団体などが行列に参加し、趣向を凝らした山車を引いたり、菓子やラーメンなどの「まき物」を振る舞いながら、パフォーマンスを繰り広げ、にぎやかに市街地を行列で練り歩く宵祭りとなった。

 14組が参加する今年の社中の一つ、「まる金みこし」では、昨年の東京芸術大学・学園祭の恒例行事「みこしパレード」で実際に登場した「キリンがビールを背負っている『みこし』」を寄付され、同祭で初披露する。この日集まった社中のメンバーらはみこしの補強と最終調整を行った。メンバーの一人は、当日の来場客に向け「各社中が繰り広げるハイテンションなパフォーマンスを体感して一緒に楽しんでほしい」と話す。

 今年の社中は、新みこし初披露の「まる金みこし」のほか、同地で昨年開催したコスプレイベントがきっかけで初参加となった注目株の「@レイヤーズ」など、個性的な社中が思い思いのパフォーマンスを繰り広げる。

 同級生で組織する「心会(こころかい=昭和55・56年生まれ)」で、この日のために踊りの練習をしている女性は「当日は寒いのでひたすら酒を飲みながら楽しく踊りたい。自分が楽しければ見る人も楽しいと信じている(笑)」と話す。

 同祭は11時から、「昼の部」として本町防災公園とJAひだ駐車場で「まる金うまいもん広場」を開催し、「神岡とんちゃん」「手打ちそば」「なっとく豚焼きそば」などのご当地グルメのほか、飲食店が多数出店する。本町「沢甚」向かいでは恒例の「だるま」販売も。

 「初金毘羅宵祭」は18時、打ち上げ花火の後、西里通り五叉路交差点から行列開始。当日は16時出発のみ、最寄りのJR飛騨古川駅から無料のシャトルバスも運行する。詳しくはホームページで確認できる。

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