東海道の宿場町になぞらえた店名の飲食店が軒を連ねる居酒屋横町「高山東海道」の一角に5月14日、居酒屋「庄野」(高山市総和町2、TEL 0577-62-9758)がオープンした。
店舗面積は約5坪。席数はカウンター、座敷合わせて10席。店主の古谷喜代志さんは現在70歳。「細い路地裏に小さな店がひしめき合い、若い人から近所のご隠居さんまで幅広い年齢層が仲良く飲むこの横町の雰囲気が好きで、自分でもいつか飲み屋を開きたいと思っていた」と話す。
コンセプトは「客と店の双方が気楽に過ごせるアットホームな酒場」。「店名は三重県鈴鹿市にある宿場町から。どちらかというと他に比べて小規模でマイナーな宿場町に親近感がわいた。幅広い世代の人といろいろな話をしながら無理せず気長に店を続けたい」と古谷さん。
「これまで飲食店の経営経験がないため、心配していろいろアドバイスをくれる人も多いが、老後の楽しみのつもりで開店したのでもうける気があまりない(笑)。お客さまには満足第一、経営者気分で親しんでもらえれば」と話す。
ドリンクメニューは、生ビール(500円)、水割り(400円)、オリジナルラベルの麦・芋焼酎(ボトル、2,500円)ほか。フードメニューは、全国から取り寄せた「おいしくて珍しい」缶詰、インスタント食品、レトルト食品をアレンジしたつまみを主力に、客の好みに応じてその場で随時考える。価格は300円か500円の2種類。
「缶詰やインスタント食品は、誰でも手軽においしく食べられるよう計算し尽くされた優秀な食材。ずぼらと言われるかもしれないが、料理のプロでない私でも気負いなく安定した庶民の味が提供できる心強い味方。研究を重ねてオリジナル料理をたくさん考案したい」と意欲を見せる。
「食材の持ち込みもOK。一品につき手数料200円で調理や盛り付けの要望に応える」とも。営業時間は18時~23時ごろまで。月曜定休。