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「乗鞍スカイライン」が開通-高さ9メートルの雪の壁も

残雪の乗鞍スカイラインを走るバス

残雪の乗鞍スカイラインを走るバス

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 高山市丹生川町の山岳道路「乗鞍スカイライン」が5月15日、約半年ぶりに開通した。同日、乗鞍岳畳平駐車場で「乗鞍岳山開き祭」も行われた。

高さ約9メートルの「雪の壁」

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 同スカイラインは、標高1684メートルの平湯峠から標高2702メートルの乗鞍岳畳平区間を結ぶ全長14.4キロの山岳道路。1973(昭和48)年に開通し、今年で40周年の節目を迎える。

 好天に恵まれたこの日、乗鞍畳平を目指すシャトルバスに乗り込んだ観光客らは、道中にある高さ約9メートルの雪の壁や眼前に広がる大パノラマの景色を楽しんだ。初日の入山者数は、雨天だった昨年の2倍となる890人。

 午前中に開かれた「乗鞍岳山開き祭」には、関係者や一般入山者ら約200人が参加。安全祈願の神事を執り行った後、獅子舞奉納や来場者に地元特産のトマトジュースや宿儺(すくな)鍋、升酒が振る舞われた。

 横浜から訪れたという70代の夫婦は「山が好きで毎年乗鞍に来てもう10年以上になるが、山開き初日は初めて。今日は天気も良く最高。これから大黒岳まで歩いて北アルプスの山々を眺めながら青春の思い出に浸ります」と笑顔を見せた。

 当日は、「濃飛乗合自動車」(高山市花里町)が開通40周年記念のラッピングバスも初披露した。今後、高山と都市部を結ぶ高速バスの新宿線、名古屋線、大阪線で運用し、乗鞍岳のPRに務める。

 同スカイラインの「雪の壁」は6月中旬ごろまで楽しめるという。シャトルバス利用料金(往復)は、大人2,200円、小人1,100円(5月15日~7月12日は小人550円)。発着停留場は、「ほおのき平駐車場」「平湯温泉あかんだな駐車場」(共に駐車料金別途)。今季の営業は10月31日までを予定する。

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