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飛騨宮川で「結婚ピクニック」-野外パーティーに300人超出席

集まった出席者たちから祝福を受ける白石さん夫妻

集まった出席者たちから祝福を受ける白石さん夫妻

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 飛騨市宮川町の野外レクリエーション施設「ふるさと山荘ナチュールみやがわ」(TEL 0577-63-2195)で6月1日、「結婚ピクニック」が行われた。

「婚約チェア」

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 昨年8月に入籍した飛騨市古川町在住の会社員、白石達史さんと実果さん夫妻が結婚披露宴として企画した「結婚ピクニック」は、近年都市部を中心に人気が高まっているアウトドア形式のウエディングパーティー。同施設での開催は初めてで、地元参加者は「これだけの大規模なパーティーはおそらく飛騨地域でも初では」と話す。

 新郎の達史さんは「入籍当初から2人で、式場披露宴などの改まった形でなく、ピクニック気分で気軽にみんなが楽しめるウエディングパーティーにしようと意見が一致していた」と話す。出席者募集は、フェイスブックのイベントページを使って半年前から呼び掛けた。ページ内ではお互いに会ったことのない共通の友人同士で会話が弾み、車をシェアして飛騨入りする計画に発展するなど活発なやり取りが交わされた。

 当日は、2人の出身地である東京都から両親や家族を呼び寄せたほか、日本全国とオランダ、カンボジア、フランス、ドイツ、中国など世界各地から新郎新婦の友人ら250人以上が祝宴に駆け付けた。仕事が終わってから駆け付けた友人なども含めると最終的に300人以上が出席する大型パーティーとなった。

 達史さんは「過去8年間の気象データを調べ、最も晴れの多い日を選んで半年前に会場を予約した。ところが、まさかの平年より10日早い梅雨入り宣言に肝を冷やした」と笑う。会場では心配していた天気も崩れることなく、終始和やかなムードで盛り上がった。

 新郎新婦の好きな食べ物ばかりを集めた屋台が軒を連ねたほか、友人らによる生バンド演奏、「ラッキョウ漬け」「餅つき」「ダンス」などのワークショップも開かれた。ハイライトでは、婚約指輪の代わりに達史さんが1年がかりで個人木工房と相談を重ね製作したという「婚約チェア」が実果さんに贈られた。

 翌日は朝食の後、「おそうじワークショップ(後片付け)」が行われ解散。2日間を終えて、新婦の実果さんは「下調べ段階から会場準備まで快く携わってくれて、至らないところを全てカバーしてくれた地元の友人をはじめ大勢の方々に心から感謝したい。手作りウエディングは想像していたより大変だったが本当にやって良かった。一生の心に残る幸せでいっぱいのすてきな記念日になった」と笑顔を見せる。

 達史さんは今後、結婚ピクニックの忘れ物情報を出席者特設サイトなどに投稿する予定。「会場に残されていた持ち主不明の物は私の自宅で保管している。公開できそうな物から順次アップしていくので、出席者で心当たりのある方はご一報いただければ」と連絡を呼び掛ける。

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