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飛騨・山之村で冬の暮らし体験ツアー、雪下ろしボランティアと寒干しダイコン作り

山之村地区の雪下ろし風景。冬季間、メートル級の積雪が幾度と押し寄せる

山之村地区の雪下ろし風景。冬季間、メートル級の積雪が幾度と押し寄せる

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 飛騨の山之村地区(飛騨市神岡町森茂)で来年1月28日・29日、同地区の冬の暮らしを体験する「雪下ろしボランティアと寒干しダイコン作り」ツアーが開催される。企画・主催の飛騨市観光協会ブラッシュアップ事業部(飛騨市河合町角川、TEL 0577-65-3025)は現在、ツアーの参加者を募集している。

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 東日本大震災直後のテレビで繰り返し流れたACジャパンのCM、「生物多様性」をテーマに山間の農村でのどかに暮らす人々を映し、全国にその地名が知られることとなった飛騨・山之村地区。北アルプスの麓・標高1000メートルに位置し、約160人が暮らす同地区は現在、飛騨でも有数の豪雪地帯であることに加え、年々進む高齢化と過疎化に悩まされている。

 1泊2日のツアー日程では、山之村地区の冬の雪下ろしが困難な独り暮らし高齢者の住宅と地域診療所の雪下ろしを手伝うほか、同地区の特産品である寒干しダイコン作り(作ったものは後日お土産として発送)や地域の人々との交流会を予定している。

 同事業部の沖中美保子さんは「雪下ろしボランティアは参加者の力をお借りするが、与えてもらうだけでなく、観光ではできない体験を通してスタッフと参加者という関係を超えた交流の中で、参加した全ての人に何か大切な思いが残るような経験を提供したい」と話す。

 ツアーについて、沖中さんは「冬は冬ならではの楽しみがあるので、その特徴が際立っている山之村で、自然に親しんで記憶に残る時間を過ごしてもらえるとうれしい。今後も、参加者と地域の人々が、笑顔になって楽しい時間が過ごせるような企画を継続的に開いていきたい」と話す。

 ツアー参加料金は、名古屋~飛騨高山発着バス利用の場合、大人一人1万4,000円。現地集合の場合は1万1,000円(1泊3食・相部屋、体験料込み)。詳しくはホームページで確認できる。

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