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いろり囲み鍋と地酒で語り合う「あつ鍋」-福地温泉・宿の旦那衆らが企画

鍋を食べながら地酒を飲んで語らう宿泊客ら

鍋を食べながら地酒を飲んで語らう宿泊客ら

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 奥飛騨温泉郷に5カ所ある温泉地の一つ「福地温泉」で1月12日、いろりを囲んで鍋と地酒を楽しみながら語らうイベント「あつ鍋」が始まった。会場の「舎湯(やどりゆ)」には、この日、同温泉地を訪れた宿泊客らが集まり楽しい冬のひとときを過ごした。主催は福地温泉観光協会。

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 3年目となる同イベントは奥飛騨温泉の宿泊客らを対象に全8日間行う。今年は3月までの毎月2のつく日に開く。福地温泉地内にある12軒の旅館や民宿の若旦那衆らが持ち回りで当番を務め、鍋と地酒を用意して無料で宿泊客をもてなす。時間は19時30分~21時30分。

 イベントのコンセプトについて、若旦那衆の一人、沖本敬介さんは「旅の衆といろりを囲み、飲んで食って語りたい。集客効果とかよりも自分たちが好きでやっている企画。かなりゆるい感じで続けているので、福地温泉のPRにもなれば、もう御の字」とほほ笑む。

 「熱々の鍋に皆集まるので『あつ鍋』」。この日の鍋は、豚肉・きのこ・ウインナーに里芋などの野菜がたっぷり入った「カレー鍋」。鍋の内容は毎回秘密で、時には地元の猟師が仕留めた獲物を使った「熊鍋」「イノシシ鍋」も出るという。会場の「舎湯」は、築300年の古民家を移築したという同温泉地の共同休憩所で「足湯」場を併設する。

 訪れた客らは、鍋と地酒と語らいの後「足湯」につかり旅の疲れを癒やした。大阪から来たという客は「雪景色の露天温泉に入るのが夢で、今日は宿泊宿でその夢がかなったうえに、思ってもみなかった交流ができて楽しかった。また来たい」と話していた。

 同イベントは通常、宿泊客のみ対象だが、2月4日~14日に同地で開催する氷の散歩道イベント期間中に開催する「青だる祭り」(10日~12日)では「あつ鍋」を一般客にも振る舞う。

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