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高山・国府町で「荒城農業小学校」入学式-毎月開講、児童向け農業学校

屋外で行われた「荒城農業小学校」入学式

屋外で行われた「荒城農業小学校」入学式

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 高山の荒城(あらき)農業交流館(高山市国府町、TEL 0577-72-1066)で4月21日、飛騨地域の小学児童を対象にした長期体験企画「荒城農業小学校」の入学式が行われた。

キノコの菌打ち体験の様子

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 今年で11年目を迎える同企画は、飛騨地域に住む小学1年~6年の子どもたちが、地元で農林業を営むおじいちゃん・おばあちゃんを「農家先生」として講師に招き、1年間かけて実際の農業や里山暮らしを体験学習するというもの。

 昨年度に引き続き入学した児童31人に新たに48人が加わり、総勢79人の児童となった今年の入学式では、12人の農家先生が紹介されたほか、姉妹校の「椛の湖(はなのこ)農業小学校」(岐阜県中津川市)、「桜柿羊(おうしょう)の里農業小学校」(長野県松本市)、「信州すざか農業小学校」(長野県須坂市)からそれぞれ校長が訪れ、「この学校を通じて元気な野菜作りを学んでください」などとエールを送った。

 当日、子どもたちは6班に分かれて農家先生やボランティアスタッフと共に「ジャガイモ」「ニンジン」の植え付けや「ナメコ」「シイタケ」の菌打ちを行った。

 授業を終えて、参加児童の一人は「ジャガイモの植え付けが面白かった。縦長に2つに切って灰を付けてから植えるとか、一つだけある『へそ』を探して、そこを境に切らないと両方とも芽が出ないなんて知らなかった。どこで役に立つか分からないけど、一つ勉強になった」と話していた。

 今後、児童は月1~2回週末に行われる授業日に集まり、「野菜」「花」「稲」の作付けや収穫作業、自分たちで作った農産物の販売を行うほか、勾玉(まがたま)作り、しめ縄作り、豆腐作り、みそ作りなど様々な体験を行う。

 同校農場長の道上清秋さんは「子どもたちが農業に興味をもってくれる事だけでも非常に心強い。欲もなく遊び感覚でのびのびと楽しみながら(農作業を)やっている姿は見ていて心が洗われる。大人になったとき、きっと大きな財産になってくれることと思う」と期待を寄せる。

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