高山市荘川町の3神社で9月1日から14日にかけて、地元若連中による「荘川村芝居」奉納が行われる。
荘川村芝居は、同町内にある黒谷白山神社、野之俣神社、荘川神社の3神社で秋例祭の前夜祭に奉納芝居としてそれぞれ行われるもので、江戸時代から約300年続く同町の伝統行事。現在、20~30歳代の神社の氏子などで作る若連中が、本番当日に向けてせりふや立ち回りなど熱のこもった練習に励んでいる。
キャストは学校の先生や会社員など全て地元の人間で顔見知りのため、演者と客席の一体感が生み出すどこか懐かしい雰囲気が特徴の村芝居。各神社の演目は、黒谷白山神社=「情恨辰巳嵐し(じょうこんたつみあらし)」、野之俣神社=「うわばみ清太」、荘川神社=未定。
黒谷白山神社での出番を控える井口辰也さんは「涙あり笑いありの本格的な人情時代劇に、客席から飛ぶ温かいヤジの間やセンスも見どころのひとつ(笑)。夏の終わりの一夜を、ぜひご家族連れで気楽に楽しんでいただければ」と話す。
開催日は、9月1日=黒谷白山神社、3日=野之俣神社、14日=荘川神社。開演時間は3神社いずれも、獅子舞、演舞奉納=19時~。芝居奉納=20時ころ~。入場無料。問い合わせは荘川支所(TEL 05769-2-2211)まで。