下呂温泉湯之花芸妓連(下呂市湯之島)の新人舞妓2人が11月28日、高山信用金庫本店(高山市下一之町)を訪れ今年度受けた助成基金への感謝を伝えた。
同信金は1993年、地域振興を目的とした「財団法人たかしん地域振興協力基金」を設立し、飛騨地域で活躍する「経済産業」「環境整備」「文化・スポーツ」の団体に対して助成事業を展開している。本年度は13団体が基金を受け取った。
伝統芸能の継承活動を目的とする「下呂温泉湯之花芸妓連」も今年、財団からに20万円の助成を受けたことから、同団体に所属する雛乃(ひなの)さんと菊乃さんが財団理事長を表敬訪問した。
あでやかなお座敷衣装に身を包んだ2人は、笑顔で出迎えた細尾晃財団理事長と役員らに「基金はお披露目式で資金が必要な中、大変助かりました。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた。
今年4月に舞妓デビューした2人は現在、地域のイベントや各メディアの取材に引っぱりだこ。「仕事は慣れましたか」との問いに、2人は「お客さまとの会話が楽しめるようになりました。これからもいろいろな話題に対応できるよう勉強しなければ」とにこやかに答えた。
細尾理事長は「不安なこともあると思うが、飛騨地域の文化芸術振興のためこれからも2人で力を合わせて頑張ってください」とエールを送った。
同財団では現在、来年度助成基金の申し込みを受け付けている。問い合わせは、高山信用金庫経営戦略部(TEL 0577-32-2201)まで。