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飛騨一之宮の「臥龍桜」満開-例年より少し早く、雪ちらつく中見物客も

満開となり見ごろのピークを迎えた「臥龍桜」

満開となり見ごろのピークを迎えた「臥龍桜」

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 飛騨一之宮観光協会(高山市一之宮町)が4月19日、大幢寺(=だいとうじ、同)境内にある「臥龍桜(がりゅうざくら)」の満開宣言を発表した。

「臥龍桜日本画大賞展・特別企画展」も開催

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 臥龍桜は、高さ20メートル、幹回り7.3メートル、枝張り38メートルのエドヒガンザクラの古木で、推定樹齢は1100年。幹から伸びた1本の大枝が自重で地面に着き、そこから発根して独立し南北に広がっている。かつては「大幢寺のオオザクラ」と呼ばれていたが、竜が伏したように見えるその樹形から、1931(昭和6)年に大幢寺第20世道仙和尚によりその名が付けられた。国指定天然記念物。

 満開宣言となったこの日は、時折雪もちらつく中、迫力ある老桜の姿を一目見ようと朝から大勢の見物客が現地を訪れた。同観光協会会長の谷口誉憲さんは「今年の開花は13日で例年に比べ少し早い。毎年なら町内の桜が咲きそろってから最後に咲く臥竜桜だが、なぜか今年は一番初めに咲いた。花の色が白っぽくなってきたら散り始めのサイン。落花予想は5月2日。雨が降らず涼しい天気が何とか続いてくれれば」と話す。

 臥龍桜に隣接する公園内では現在、「臥龍桜・桜まつり」を開催中。ご当地グルメをはじめ、記念切手、清酒「臥龍桜」やアニメ「氷菓」関連などの限定土産品を販売している。時間は8時30~17時。開催期間は桜の落花まで。

 飛騨位山文化交流館(同町)では、飛騨芸術文化祭「こだま~れ」イベントとして「臥龍桜日本画大賞展特別企画展」を開催。会場には第1回から第23回(昨年)までの大賞作品や、日展常務理事の故・加藤東一さんら歴代審査委員による臥龍桜を題材にした作品など、合わせて30点を展示する。開館時間は9時~17時(4月22日、30日休館)。入館無料。5月6日まで。

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