高山で7月10日、夏向けの散策コースを紹介する「まちあるき手形マップ」が完成し、マップ制作メンバーらによる体験モニターツアーが行われた。企画は市民有志らで組織する「まちあるきプロジェクト」。
テーマは「飛騨高山でニッポンの夏休み」。マップの発行枚数は7000枚。「手形」のように持ち歩き、協賛の施設や商店を利用すると割引サービスなどが受けられるほか、浴衣姿の場合は割引率が大幅にアップしたり、さらに特典が増えたりする内容となっている。
これまでの観光案内地図や旅行情報誌などでほとんど紹介されてこなかった「下町(しもちょう)周辺」を重点的に紹介しているのも特徴。高山市街中心部を東西に横切る「安川通り」以北、江名子川を中心とした桜山八幡宮までのエリア情報を掲載する。
プロジェクトメンバーの長瀬欣子さんは「下町エリアは交通アクセスもよく、夏に浴衣を着てのんびり散策するには最高の場所。この企画をきっかけに浴衣を着て歩く人が町に増えてくれるとうれしい。旅行者はもちろん地元の方にも楽しんでもらえるマップを目指し、今後も内容を充実させていきたい」と意欲を見せる。
この日は、プロジェクトの協賛団体や施設の代表者らがマップに記された観光施設や商店、寺院などを実際に歩いて訪れる体験モニターツアーも行われた。
浴衣姿で参加した宿泊施設経営の男性は「これまで昼間に浴衣で散歩する機会がなく、地元に住んでいながら意外に知らないことも多いので新鮮で楽しかった。これならお客さまにも知り合いにも自信を持っておすすめできる」と笑顔を見せた。
マップエリア内の「杉久呉服店」(下一之町)では浴衣レンタルも行っている(浴衣・げたレンタル・着付け=3,150円~、浴衣持ち込み・着付けのみ=2,100円)。
同企画の実施期間は7月13日~9月30日。マップの入手場所はフェイスブックページで紹介している。問い合わせは飛騨・高山観光コンベンション協会(TEL 0577-36-3315)まで。