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下呂温泉の旅館・小川屋、「朝ごはんフェス」で優勝-全国800宿の頂点に

日本一となった「小川屋」の朝ごはん

日本一となった「小川屋」の朝ごはん

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 下呂温泉の料理旅館「小川屋」(下呂市湯之島、TEL 0576-25-3121)が9月3日、東京で開催した「朝ごはんフェスティバル2013 頂上決戦」で優勝し日本一の栄冠に輝いた。主催は「楽天トラベル」(東京都品川区)。

「朝ごはんフェスティバル2013 頂上決戦」表彰式の様子

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 全国の宿泊施設を対象に日本一の朝ごはんを決める同フェスは今年で4回目。今年5月、約200万人のユーザーによるウェブ投票で楽天トラベルと契約のある全国13エリア約800の宿泊施設の中から、朝ごはんに定評のある上位18施設を選出。6月には西日本と東日本地区で決勝予選を行った。

 大阪で開かれた西日本予選に東海地区代表として参戦した同館は、彩り鮮やかな盛り付けとヘルシーさに考慮した朝ごはんが高い評価を受け予選を2位で通過。東京ガス新宿ショールーム(東京都新宿区)を舞台に東西6施設がしのぎを削る決勝戦「頂上決戦」に駒を進めていた。

 当日は、日本料理人で全日本調理師協会名誉会長の神田川俊郎さん、料理研究家の浜内千波さんらを審査員に招き、「味覚」「表現力」「独創性」「朝ごはんらしさ(栄養バランス)」の4項目で実食審査を行った。準優勝には、神戸ハーバーランドの「ホテル ラ・スイート」、3位には、栃木県那須高原の「ホテルエピナール那須」が選ばれた。

 日本一に輝いた朝ごはんは、下呂市小坂町の天然炭酸泉を使った「湯葉と地野菜の7色しゃぶ」、厳選素材で仕上げた「野立(煮物、焼き魚、だし巻きなど)」、地元産トマトと鈴蘭高原(高山市)の特別なハチミツを独自にブレンドした「健康トマトジュース」。メニューは同館のスイートルーム「碌間(ろっかん)」の宿泊者向けに提供しているもの。

 審査後の講評で、神田川さんは「地元の素材をうまく生かした本当においしい朝ごはん。薄めの味付けも絶妙で素晴らしい逸品。特に(鍋の)豆乳がおいしかった」とコメント。料理研究家の浜さんも「魚料理のクオリティーの高さに驚いた。現代人に必要なものを取りいれているやさしい味付けで健康や免疫力について考え抜かれた見事な構成」と高く評価した。

 約4カ月にわたる熱戦を終え、同館料理長の川向和美さんは「現場や遠くで応援してくれたお客さまやスタッフ、みんなに感謝を伝えたい。宿泊のお客さまには、ゆっくりと目覚めていただけるよう健康的でやさしい味つけと、飛騨ならではの飛騨でしか体験できない味わいを、いつも心掛けている。今後も季節に応じた料理で四季折々の変化を感じ取ってもらえるような癒やしを提供できれば」と喜びを語った。

 広報担当の山﨑幸男さんは「今回は日本一という思わぬ高評価を頂きうれしいが、スタッフ一同、その名に恥じないようおごることなくお客さまのおもてなしに精進していきたい」と笑顔を見せる。

 同館では現在、「朝ごはんフェスティバル優勝記念」として特典が付いたスイートルーム「碌間」の特別宿泊プランを用意。詳しくは「楽天トラベル」ホームページで確認できる。

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