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飛騨萩原の寺院で「お宝」発見?-本堂床下から古銭200枚超

改修中の本堂(写真後ろ)で発見された古銭を手にする住職の三木俊岳さん

改修中の本堂(写真後ろ)で発見された古銭を手にする住職の三木俊岳さん

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 下呂市萩原町の臨済宗寺院・諏訪山大覚寺で2月25日、改修中の本堂床下から江戸期を中心とする古銭200枚以上が見つかった。

見つかった古銭

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 耐震補強のため本堂の基礎改修作業に当たっていた宮大工が、本尊を安置する須弥壇(しゅみだん)前の床板をはがそうと畳を上げたところ、床板に古銭が散らばっているのを発見した。急いで住職を呼び詳しく調べると、さらに床下からも板目や敷居のすき間からこぼれ落ちた大量の古銭が見つかった。

 参拝者のさい銭とみられる古銭の種類は、寛永通宝が最も多く約200枚。ほかにも幕末期に流通した文久永宝や明治・大正期の硬貨が10枚ほど。昭和・平成年号の硬貨も7枚あった。

 同寺は今から500年以上前の室町中期に開創した古刹(こさつ)。19代目住職の三木俊岳さんによると、本堂は150年ほど前の江戸・文久年間創建で、大正時代と昭和60年代に屋根の葺(ふ)き替えを行っている。床や柱を改修した記録は寺に残っておらず、「ほぼ創建当初のままではないか」という。

 三木さんは「今回見つかった古銭は寺の貴重な歴史の記録となるもの。当時お参りに来てくれた方たちが、ない中から出してくださったありがたい浄財。寺宝として末代まで大切に伝えていきたい」と笑顔を見せる。

 本堂の大改修工事は9月末ごろまで行われる。

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