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高山のビール工房が「飛騨レッドラガー」発売-辛口、副原料にトウガラシソース

副原料に地元特産品のトウガラシソース「うま辛王」(右)を使った「飛騨レッドラガー」

副原料に地元特産品のトウガラシソース「うま辛王」(右)を使った「飛騨レッドラガー」

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 高山のビール工房「地ビール飛騨」(高山市西之一色町、TEL 0577-36-3434)が7月17日、地元特産のトウガラシソースを副原料に使った新商品「飛騨レッドラガー」を発売した。

 リンゴ、桃、ブルーベリー、温泉水、米、トウモロコシなど、飛騨の農特産物を使った地ビール造りにこだわる同社のシリーズ第7弾となる同商品。副原料には、2000年から高山市高根町の特産土産品としてロングセラーを誇るトウガラシ調味料「うま辛王(からおう)」を使う。

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 うま辛王は、1970年代に高山市内のステーキ店の料理長が開発し、店で好評を博していた辛口ステーキソースをまちおこしにと商品化した物。原料は、赤トウガラシ、海水塩、米酢、御岳山麓のわき水。かつて飛騨と信州を結び、今はもう使われていない廃トンネル内が年間通じて安定した冷暗環境にあることに着目し、同坑内で平均18カ月、長期熟成させて作る。

 同社社長の説田三郎さんは「もともと、トウガラシの入った米国産チリビールが『いける味』だと知っていたので、うま辛王が発売された当初から、いつかこいつで辛い地ビールを作ってやろうと思っていた」と話す。構想から14年かかった理由については「その前に作りたいビールがたくさんあり、順番にやっていて気付いたら14年たっていた」と照れる。

 価格は、1びん330ミリリットル入り=550円。色は赤みがかった黄色で、アルコール度数は高めの6~7%。副原料の関係上、規格は発泡酒となる。原材料は、麦芽50%以上、ホップ、滅菌した地元のわき水、うま辛王は全体量の約6%を占める。

 説田さんは「はっきりいって辛い。が、うまい」と自信を見せる。チリビールのライトさとは違う,酵母発酵特有の重いパンチが効いた味わいに、さわやかな酸味が後を引く「炎天下が似合うビール」という。「お薦めの飲み方は、今が旬の朝取れ飛騨トマトを丸ごとミキサーにかけ、レッドラガーと混ぜた、今しか飲めない極上レッドアイ」とも。

 「地ビールには大きく2種類のカテゴリーがある。産地にこだわらず良質の素材と製法にこだわった「クラフトビール」と、あくまでも地元の素材にこだわった「ローカルビール」。うちが目指すのはローカルビール。中には邪道と言う人もいるが、大いに結構、異論は認める。私はただ単純に、『何これ』と面白がってもらえて、その上おいしいと気に入ってもらえれば何も言うことはない」と笑顔を見せる。

 「景気が良くなるときは、飲み物でも食べ物でも、辛口が流行すると聞いたことがある。だからぜひ今年は辛いビールを飲んで(笑)、夏は汗をたくさんかいて涼しく、冬はポカポカ体の芯から温まる。年間通じてエコと経済的にも親しまれるローカルビールに育ってくれれば」と期待を寄せる。

 販売は、飛騨地区内の酒販店や土産店のほか、贈答品など通販注文にも応じる。同商品は製造元の地ビール飛騨「古里古里の国」(高山市西之一色町)店内とウッドテラスでも楽しめるが、「つまみがないので持ち込みオーケー。どこかで自分の好みのつまみを買ってきて」と呼び掛ける。

 営業時間は1時~15時。土曜・日曜・祝日定休。詳しくは同社ホームページで確認できる。