飛騨地方北部で11月15日、高山市の山間部を中心に降雪や積雪があった。
上空に寒気が流れ込んだ影響でこの秋一番の冷え込みとなったこの日、国府町と上宝町を結ぶ大坂峠(通称・十三墓峠、標高953メートル)では道路脇の電光掲示板が気温0度を表示し、目算5センチほどの積雪が山林や路面を白く染めた。
今月13日に初積雪があった奥飛騨温泉郷平湯でも約7~10センチの積雪、同温泉郷中尾高原や新穂高温泉は約3センチ~5センチの積雪があった。
神戸から奥飛騨に温泉旅行に来たという夫婦は「かなり寒いとは思っていたが、まさか雪が積もるとは。予想していなかったので何だか得した気分。間近の木や山が雪をかぶって神々しくそびえる異空間の光景に圧倒された。飛騨らしい旅のいい思い出になった」と笑顔を見せていた。
岐阜地方気象台によると、高山市の15日日中の最低気温は1度、最高気温は7.7度。明日16日朝の予想最低気温は1度で、天候は上空の西から高気圧が張り出し、冬型の気圧配置は緩んで晴れ間が広がる見込み。
飛騨各地のタイヤ販売店では、朝夕の路面凍結に注意するようドライバーに早めの冬タイヤ着用を呼び掛け、連日大勢の地元客でにぎわいを見せている。