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飛騨小坂で「雅楽と観月会」-御嶽山の巨大溶岩壁を背にみやびな王朝絵巻

秋の月を眺めながらみやびな王朝絵巻に親しむ「雅楽と観月会」

秋の月を眺めながらみやびな王朝絵巻に親しむ「雅楽と観月会」

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 下呂市小坂町の「がんだて公園」で9月29日、みやびな王朝絵巻の世界に親しみながら秋の月を鑑賞するイベント「雅楽と観月会」が開催される。主催は地元有志らで組織する八百万会(やおよろずかい)。

六調会による雅楽公演

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 中秋の名月を迎えるこの時期に毎年行っている同イベントは今年で4回目。約5万年前の御嶽山(おんたけさん)噴火によりできたという巨大な溶岩壁「巌立岩(がんだていわ)」を背景に、岐阜県美濃加茂市の雅楽演奏集団「六調会(りくちょうかい)」が幽玄の空間を演出する。

 当日は、古代文字を記した竹あんどん200個を設置し、東日本大震災被災地の鎮魂を願い黙とうをささげるほか、古代日本語を五七調に組んだという詩歌「天地(あわ)の歌」の唱和、「六調会」による雅楽公演、雅楽解説と楽器紹介、地元小学児童3人による舞楽に合わせた舞踏披露、観月会を予定する。会場では、飛騨牛岩板焼きなどの地元グルメバザーも開く。

 同会会長の山下信義さんは「ライト照明を落とし、かがり火をたいた舞台がクライマックスを迎えるころ、巌立岩上空にゆっくりと月が昇る。その瞬間、言葉では語りつくせない日本文化の魅力と雄大な自然のすばらしさを感じていただけると思う。今の時代、雅楽に興味のある若い方は少ないと思うが、そういった世代の方にぜひ体感してもらいたい。当イベントが古来より続く日本文化に興味を持っていただくきっかけになれば」と話す。

 開催時間は17時~21時。入場料1,000円(『ひめしゃがの湯』入浴券付き)。雨天順延(翌日)問い合わせは小坂町商工会(下呂市小坂町、TEL 0576-62-2176)まで。

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