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高山の鉄道ファンがバスツアー企画-「高山線で走った蒸気機関車に逢いに行こう」

ツアーへの参加を呼び掛けるメンバーたち

ツアーへの参加を呼び掛けるメンバーたち

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 高山に住むシニア世代の鉄道ファンたちが現在、日帰りバスツアー「高山線で走った蒸気機関車に逢いに行こう」の参加者を募集している。主催は「高山おもちゃ病院」と、国鉄職員OBで組織する「九六会」。

高山線を走る「C58228」

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 高山線全線開通80周年を来年に控え企画した同ツアーは今回が初めて。高山おもちゃ病院院長の福田仁重さんによれば、高山線で実際に活躍した蒸気機関車は地元を含め東海地区では5カ所に保存されているのみ。ツアーではこのうち昭和時代に活躍した3車両に会いに行くという。

 「来年10月25日は、指折り数えて楽しみにしていた80周年記念日。だがあと1年を切ったというのに、公的機関から記念行事の計画が一切聞こえてこない上、町もいまいち盛り上がっていない。70周年は台風被害でそれどころではなかったが、60周年の時は数年前からSL風に改造した車が高山市内を走り回ったり、当日もSLの実車が走ったりしていたのに…」と肩を落とす。

 加えて、同ツアーへの一般参加者は現在ひとケタ。企画メンバーたちは「もろもろの現況は鉄道を愛する者として残念でならないが、寂しがってばかりいても仕方がない。小さなボランティア団体にできることは限られているが、自分たちの手でなんとか今一度盛り上げを揺り起こしたい」と話す。

 「ツアーでは現地のSL保存団体スタッフから車両説明や活動の苦労話を聞くなど、めったに得られない特別な体験も企画している。マニア、ビギナー問わず、古き良き鉄道の世界に少しでも興味を持ってもらうきっかけになれば」と参加を呼び掛ける。

 ツアー日時は12月1日、6時15分~19時30分(高山市発着)。行き先は、美濃加茂市・古井小学校(見学車両=C58280、1941~1969年、美濃太田機関区)、蒲郡市博物館(同=D51201、1960~1969年、高山機関区)、浜松市・天竜二俣駅 (同=C58389・さよならSL、1961~1969年、高山機関区)、天竜浜名湖鉄道転車台(現在稼動中の転車台と鉄道資料館見学)。

 バス車中では、「96さよなら列車」「60周年記念SL」「ワイドビューひだ」など新旧高山線の映像資料視聴、九六会会員らによる見学車両解説、鉄道よもやま話、鉄道のあれこれ質問コーナーも展開する。

 参加費は1人7,000円(保険料、施設入館料、昼食弁当代、資料・集合写真代含む)。定員は25人程度(小学生以下は保護者同伴)。申し込みは往復はがきで1人につき1枚、希望者の住所・氏名・生年月日・連絡先を記入し「〒506-0817 岐阜県高山市山口町1105 丸山孝之」まで。11月12日必着。

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