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高山・光記念館で「広重 東海道五十三次展」-「やじきたコスプレ」コーナーも

作品紹介のキャプションボードと見比べながら作品を鑑賞する来場者ら

作品紹介のキャプションボードと見比べながら作品を鑑賞する来場者ら

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 高山の「光記念館」(高山市中山町、TEL 0577-34-6511)で現在、特別展「広重 東海道五十三次展」が開催されている。会場には「広重」の浮世絵をバックに「弥次さん」「喜多さん」気分が味わえるコスプレコーナーもある。

充実の「やじきたコスプレ」コーナー

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 同展では、同館所蔵の「保永堂版 東海道五十三次」全55作品を一挙公開する。幕末の浮世絵作家・歌川広重の同作品群は、始点の「江戸・日本橋」から53の宿場、終点「京都・三条大橋」まで全55カ所にわたる街道風景と旅情を、日本の四季を織り交ぜながら多彩な色使いで叙情的に表現、広重の出世作・代表作といわれる。

 同展の開催は11年ぶり。主任学芸員の吉井隆雄さんは「今回は、見る人の分かりやすさを重視したキャプションボードを新たに添えた。作品ごとに見どころを図示・解説し、海外来場者の方にも楽しんでいただけるよう英語解説も加えた。『広重』作品を通じて、日本文化の良さや当時世界一の『エコロジー大国』だった日本の江戸文化にも興味を持っていただければ」と話す。

 来場者の中には「東海道(大津絵飛騨ぶし)」を口ずさみながら楽しそうに鑑賞する人の姿も。「これだけのものを一度に見られるのはすごい。『東海道五十三次』の良さは、自分が絵の中に入って旅をしているような気分になれる所。期間中にまた訪れたい」と話していた。飛騨高山と「東海道」のなじみは深く、「東海道」と呼ばれる昔ながらの酒場路地や、酒宴の席のしきたりで歌う「めでた」に続けてまれに歌われる「東海道(大津絵飛騨ぶし)」などがある。

 展示室出口には、「東海道五十三次」作品を布で立体的に織り込んだ「クロスアート」の展示や、毎回名物コーナーとなっている特別展限定のコスプレコーナーも。広重作品のパネルをバックに、「弥次さん」「喜多さん」などにに扮(ふん)して記念撮影を行う来場者で賑(にぎ)わっている。

 開館時間は10時~17時。入場料は、一般=900円、高大生・シルバー=700円、小中生=300円、未就学児無料。「入場料200円割引券」がホームページから入手できるほか、飛騨各所でも配布している。3月11日に限り海外からの来館者を無料にする。水曜休館(祝日の場合は開館)。6月5日まで。

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