高山の国分寺通り商店街に6月11日、手作り家具とアンティーク・雑貨の店「木童工房」(高山市天満町)がオープンした。経営は地元木工家具メーカーの「木童工房」(高山市清見町、TEL 0577-68-2322)。
高山市清見町で37年間、オーダーメードの受注家具を中心に、手加工にこだわった木工製品を作り続けてきた同社は、社長を含め社員4人と小規模ながらも飛騨の大手メーカーに次ぐ「『飛騨の家具』ブランド企業(認定番号5番)」として認定を受けている。
同社のアンテナショップとしてオープンした同店の店舗面積は約6坪。元プリクラショップの物件を自分たちで改装し、「昭和民家の外観はそのままに、白と水色を基調としたアーリーアメリカンのアンティークな感じをイメージした」という店舗は、和洋折衷のどこか懐かしさを感じさせる雰囲気が特徴。
出店のきっかけについて、店長の関西恭子さんは「当社は、木工職人4人体制なのでなかなか営業まで手が回らず、自社製品の実物をまとめて見られる場所と言えば、展示会や直接工房に来ていただくしかなく、知る人ぞ知るといった存在だった。今回、たまたま知り合いから高山市中心部の物件を紹介されたのを機に、多くの方に自社製品を見て触れて知っていただければと思い出店を決めた」と話す。
コンセプトは「自分が大好きなものを置いた店」と話す関西さん。店内には、同社が手掛ける無垢(むく)材使用の手作り家具や小物のほか、地元クラフト作家のアクセサリー、国内外から集めた雑貨、和洋アンティーク小物などを並べる。
店頭には、「自社の職人が『もったいない』と怒るほどいいもので、『まな板に』と買っていく方が多い」という厚さ10ミリ以上のクリやナラなどの木片(200円)も。現在、オープニングセールとして定価の3割引で自社製品を販売している(売り切れ次第終了)。
「家具から小物までオーダーメードのご相談や、自社他社問わず家具の持ち込み修理も随時受け付けている。木工に関することなら何でも気軽にご相談いただければ」と関西さん。
営業時間は9時~18時。