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道の駅・飛騨なぎさに「やぐらネギ」-用途めぐり毎年恒例の質問攻めも

足を止めて「やぐらネギ」を興味深く見つめる買い物客

足を止めて「やぐらネギ」を興味深く見つめる買い物客

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 「道の駅 飛騨街道なぎさ」(高山市久々野町渚、TEL 0577-52-4100)が今月初旬から、「やぐらネギ」を販売している。出荷最盛期を迎えた現在、同駅スタッフは、見た目が珍しいこのネギの用途をめぐって毎年恒例となっている買い物客からの質問攻めに追われている。

「やぐらネギ」を収穫する生産者の清水さん

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 「やぐらネギ」は、1本の先端に1つ球形の花をつける通常のネギと違い、1本の先端に5~6本の子ネギの株が生えるという珍しいネギ。その姿が「櫓(やぐら)」に似ていることから「やぐらネギ」「二階ネギ」「二段ネギ」「灯台ネギ」「軽業(かるわざ)ネギ」などと呼ばれている。

 5年ほど前から同駅にこのネギを出荷している生産者の清水百合子さんは「岐阜市に住む友人から『やぐらネギ』をもらったのがきっかけ。長野県産と聞いている。珍しい野菜を育てるのが好きなので、ネギの子株を家の畑に植えて増やし毎年収穫できるようにした」と話す

 清水さんは「見た目が珍しいので、私も毎回質問を受けるが、子株をちぎってエシャロットと同様、さっと湯がいてマヨネーズを付けて食べるもよし、刻みネギに使うもよし。ちぎった子株は土に植えれば1年後のこの時期に同じものが収穫できる。変わったところでは生け花として使ったこともあるが、用途は至って普通のネギと同じです」とほほ笑む。

 同駅の岩佐雅俊さんは「『やぐらネギ』は旬が短く、育てている人もごく少数のため、地元でも全くといっていいほど周知されていない野菜。6月中の今の時期しか販売しないので、手に入れたい方はお早めに」と話す。

 販売価格は8本=100円。6月下旬ごろまで販売する予定(入荷数がなくなり次第終了)。営業時間は8時~18時(12月~3月は9時~17時30分)。

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