高山で10月26日･27日、俳優の榊原忠美さんによる朗読会「『木を植えた人』を聞く会」が開催される。主催は山村再生あれたの家プロジェクト。

「『木を植えた人』を聞く会」フライヤー

　「木を植えた人」は、南プロヴァンスの荒れ地に毎日100個ずつドングリを地面に埋め、森をよみがえらせた羊飼いの物語。

　フランス人作家ジャン･ジオノが1953年、「あなたがこれまでに出会ったことのある、最も並外れた忘れ難い人物はだれですか」という雑誌編集者からの質問に回答した話を基に書かれたもの。日本では1989年に「こぐま社」から原みち子訳で刊行されている。

　高山では初開催となる同公演は今回で通算300回目。朗読を務める俳優の榊原忠美さんは、「劇団クセックACT」（愛知県名古屋市）の中心メンバーで、独特の声、表現力、風貌から「怪優」とも称される。13年前の1999年から中部地方を中心に各地で「木を植えた人」の朗読会を行い、2005年には愛知県名古屋市で開催された「愛･地球博」でも同様の朗読会を行っている。

　同公演の企画スタッフは「この物語は、ある人にとっては『環境問題』の話であり、『仕事のこと』であり、『まちおこし』の教科書だったりする。参加者それぞれが人生のヒントを感じ持ち帰ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。

　入場料は1,500円。公演日程は、26日＝「日下部民藝館」（高山市大新町）、18時45分開場･19時開演、27日＝「山村再生あれたの家 オレンジの家」（同市丹生川町池の俣）、17時開場･17時30分開演。参加資格は中学生以上。両会場とも先着40人で定員に達し次第締め切る。

　申し込み･問い合わせは「山村再生あれたの家プロジェクト」（TEL 090－5612－9643）まで。