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高山の中学校にナポレオンズ-マジック通し消費者心理をレクチャー

マジックを交え講演したナポレオンズの2人(ボナ植木さん=右、パルト小石さん=左)

マジックを交え講演したナポレオンズの2人(ボナ植木さん=右、パルト小石さん=左)

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 高山の松倉中学校(高山市上岡本町)で12月12日、マジシャンコンビ「ナポレオンズ」を招き、賢い消費者になるための消費者教育講座が開かれた。

消費生活出前講座の様子

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 同講座は、岐阜県が推進する「消費者教育スモールステージ」事業の一環として、ワークショップや講演会を通じ「自立した賢い消費者を育む」ことを目的に県内6地区の開催校で行っているもの。

 当日は、ナポレオンズが「消費者のだまされやすさに気付く」をテーマにマジックショーを行った。2人はステージの中で、同校全校生徒491人と保護者に持ちネタのマジックを交えて消費者の見落としがちな視点や心理構造を分かりやすくレクチャー。

 パルト小石さんは「専門用語でミスディレクション(誤認)というが、しっかり見て確認したことも、心理的構造と身体的構造を利用したトリックを使えば簡単に欺くことができる。人間は常にだまされやすい生き物だということを覚えておいてほしい。大人になって消費者になったとき、今日のことを思い出してもらえたら」と話した。

 このほか、家庭科授業の一環として同校1年の生徒172人を対象に、岐阜県県民生活相談センター相談員が「若者に多い消費トラブル」と題した消費生活出前講座を開いた。生徒らは、最近急増しているネットや携帯電話を経由した悪徳商法の手口、トラブル防止の対応策などを学んだ。

 丸山早苗教頭は「ネット空間が身近な遊び場になる可能性も高くなる冬休みを前に、バーチャルの世界は生身の人間が作っているという認識を生徒たちに自覚してもらえれば。今後社会人になってからも今日の学習を生かし、賢い消費者としての生活を送ってほしい」と話す。

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