高山市役所（花岡町2）1階ロビーで現在、ウッドアート写真展「木製の生き物たち～別世界～」が開催されている。

「ムーンダッシュプロジェクト」イメージビジュアル

　2012年9月に高山市と友好都市提携を結んだルーマニア・シビウ市から、ビジュアルアーティストのダニエル・ムンテアヌさんが手掛けたモノクロ写真作品と詩文、関連書籍などを展示する。飛騨高山文化芸術祭「こだま～れ」企画「海をこえてこだま～れ」の一環。

　ダニエルさんは7年前からウェブページで、「魔法は存在する」のフレーズと「芸術は魔法に届かない」を信念に構成したアートワーク「ムーンダッシュプロジェクト」を展開。

　自然を歩き回る中で見つけた奇妙で興味深い物体を収集し、素材に一切手を加えることなく配置や視点の切り替えで幻想的な世界観をつくり出している。一連の写真作品は画像ソフトによる加工は一切しておらず、作者の意図によりあえてタイトルも付いていない。

　会場を訪れた人らは「木がまるで生き物のように見えた。見る人によってさまざまな物に見えるのが面白い」「日常にありふれた木や葉が、考え方によっては大きな芸術となることを知り感動した。今後自分も気を配り、たくさん芸術を見つけて楽しみたい」などと話していた。

　展示時間は8時30分～17時15分（土曜･日曜･祝日は9時～正午）。入場無料。9月6日まで。