飛騨3市1村と観光協会や飛騨酒造組合などで組織する「飛騨地酒ツーリズム協議会」(TEL 0577-36-1011)が現在、地酒試飲チケット「飛騨御酒飲券(ごしゅいんけん)」を販売している。
「日本酒の聖地・飛騨」をテーマに今月上旬からスタートした新企画「飛騨地酒巡り」の一環。各自治体と観光協会が地元組合と連携して長期で取り組む観光事業は飛騨広域で初の試み。
飛騨にある12の蔵元と「どぶろく祭りの館」(白川村白川八幡神社境内)にはそれぞれ「御酒飲所(ごしゅいんじょ)」を設置。訪れた証しとして「御酒印帳(ごしゅいんちょう)」に意匠の異なるスタンプを集めながら、「御酒飲券」で当地の旬の地酒が楽しめる。全スタンプ制覇者には特典として、飛騨地酒巡りエコバックをもれなく進呈する。
同協議会事務局長の駒屋義明さんは「山国の豊かな水と土の恵みの結晶である地酒を知ってもらうには実際に蔵元まで足を運んでもらうのが一番。飛騨では今、酒造りが始まったばかり。その年の初物である生酒の『初しぼり』や冬の始まりにのみ出荷する濃厚な『寒おろし』など、この時期の飛騨ならではの地酒の魅力を五感で味わってもらえれば」と話す。
販売価格は1,000円。御酒飲券(10枚つづり)、御酒印帳のほか、飛騨の日本酒文化や各蔵元の特徴が学べる冊子「飛騨御酒飲読本」が付く。「御酒飲券なし」は300円。高山市、飛騨市、下呂市、白川村の各観光協会、観光案内所、酒造会社、ホテルなどで取り扱う(どぶろく祭りの館は今月末まで=9時~17時、12月以降は白川郷観光案内所)。来年3月31日まで。