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高山市文化協会が「飾り物展」作品募集-テーマは「午」、「静」

今年の入選作品。テーマは干支(えと)の「巳」。昔のたばこ道具で見立てた「八岐大蛇(やまたのおろち)」

今年の入選作品。テーマは干支(えと)の「巳」。昔のたばこ道具で見立てた「八岐大蛇(やまたのおろち)」

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 一般社団法人「高山市文化協会」(高山市昭和町1、TEL 0577-34-6550)が現在、「飾り物展」の平成26年作品を募集している。

今年のテーマ「立」の入選作品 「さて、何に見立てますか?」

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 「飾り物」は、身近にある古道具や日用品などを組み合わせ、意味を持つ飾りに仕立て上げる飛騨高山発祥の遊び文化。今から226年前の1787(天明7)年正月、陣屋稲荷の初午祭(はつうまさい)で時の飛騨郡代・大原正純に奉献したのが最も古い記録として残っている。

 以降、高山市内の家々では昭和中期ごろまで、国家や地元の祝い事がある際に玄関脇の出格子を外して畳の上に緋毛氈(ひもうせん)を敷き、銀びょうぶを立てて飾り物を飾る習わしが盛んだったという。近年では建築様式の変化によりこの街角文化が廃れてきたため、同協会が原則年1回、年始の恒例行事として同展を開いている。

 飾り方は大別して、道具本来の姿形と自然な配置で仕上げる「見立て物」、不自然だが本物そっくりに形を作る「作り物」、とんちを利かせた「判じ物」の3種類があり、どれを選択するかは個人の自由。

 基本ルールは、茶道具、大工道具、食器類、台所用品など同系統1種類でまとめ、使う道具の数は多すぎず少なすぎず、切り、貼り、無理な折り曲げなどの加工は論外。道具選びは見栄えが悪かったり、ただ粗末だったりするものでなく、あくまで床の間に飾れるような物を選ぶのが大事なポイントとなる。

 来年のテーマは、干支の「午(うま)」と宮中歌会始の勅題「静」。応募資格は高山市内在住者で、どちらか一つのテーマを選び、幅100センチ×奥行き90センチに収まる程度の大きさで出品する。作品点数は、一般部門(18歳以上)・ヤングチャレンジ部門(18歳以下)共に1団体(個人)につき1点まで。申し込みは、高山市民文化会館窓口で配布する応募用紙に必要事項を記入しファクスか郵送で同協会事務局(FAX 0577-34-6877)へ。締め切りは今月23日21時まで。参加無料。

 入選作品は同展会場内で一般公開し、テーマ別に上位3点を選ぶほか、高山飾り物同好会賞1点、佳作5点、ヤングチャレンジ部門賞5点を決定する。入賞者にはそれぞれ表彰状と賞金(ヤング部門は図書券)を贈る。

 「飾り物展」は来年1月17日~19日、高山市民文化会館3階講堂で開催。時間は9時~17時(19日は15時~表彰式と講評会、16時閉展)。入場無料。

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