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高山で「屠蘇散」作り教室-自分好みの「屠蘇」で一味違った正月を

屠蘇散作り教室(昨年の様子)

屠蘇散作り教室(昨年の様子)

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 高山の伊藤薬局(高山市本町3、TEL 0577-32-0419)とワークショップカフェ「カオリノオト」(同、TEL 090-6616-2568)で12月下旬、屠蘇散(とそさん)作り教室が開催される。主催は、同薬局と飛騨・北アルプス自然文化センター(奥飛騨温泉郷平湯)。

「薬研(やげん)」

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 正月に飲む薬酒「屠蘇」の素(もと)である薬袋「屠蘇散」作りを通じ、日本の伝統文化や生薬についての知識を深める同教室は今年で2回目。監修は岐阜薬科大学名誉教授の水野瑞夫さん。講師は、伊藤薬局の薬剤師・伊藤祥央さんと香りの専門家である香司(こうし)の黒田真由美さん。

 当日は、屠蘇の歴史や豆知識、屠蘇散に使う生薬の効能や配合のコツなどを学ぶほか、昔ながらの粉挽(ひ)き道具「薬研(やげん)」を使って薬材を細かくすりつぶす体験もあり、参加者は自分好みの味に調合した屠蘇散をティーパックに詰めて持ち帰る。

 用意する生薬は、飛騨でなじみの郷土食材として知られる「ナツメ」をはじめ、「陳皮」(=ちんぴ、ミカン科)、「桂皮」(=けいひ、クスノキ科)、「丁子」(=ちょうじ、フトモモ科)など約10種類。屠蘇散は1人当たり10包を作る予定。みりんを混ぜた酒に一晩漬け置けば正月用の屠蘇になり、そのまま湯に浸せばハーブティーとして楽しめるという。

 伊藤さんは「食生活が乱れがちになる正月、お屠蘇には胃腸を整えたり体を温める成分が含まれていたりと、昔の人の知恵が生かされている。近年はお屠蘇を飲む家庭が少なくなっていると聞くが、ぜひ自分だけのオリジナルお屠蘇で一味違った新年を祝い、正月を健康に過ごしてもらえれば」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は、22日=10時~12時(会場=カオリノオト)、28日=13時30分~15時(同=伊藤薬局2階)。参加料は1,800円。定員は各教室10人(先着順)。申し込み・問い合わせは各店まで。

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