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飛騨一之宮で「生きびな祭」-好天で3年ぶりの屋外開催に1200人

3年ぶり好天に恵まれ大勢の観客でにぎわう生きびな行列

3年ぶり好天に恵まれ大勢の観客でにぎわう生きびな行列

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 飛騨一宮水無神社(高山市一之宮町)で4月3日、伝統行事の「飛騨生きびな祭」が行われた。

生きびな行列の様子

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 旧暦で祝う飛騨地方の桃の節句に合わせて開く同祭は今年で63回目。養蚕の繁栄と農村に住む女性の幸せを祈り1952(昭和27)年から始まった行事で、未婚女性たちがひな人形に扮(ふん)して神社周辺を練り歩く「生きびな行列」が最大の見どころ。

 好天に恵まれ3年ぶりの屋外開催となったこの日の来場者数は1200人(飛騨一之宮観光協会発表)。日中の最高気温は21℃と5月上旬並みの陽気の中、きらびやかな平安衣装に身を包んだ生きびなの行列を大勢の観客が取り巻いた。

 今年は飛騨地域の2市1村から19~25歳の女性9人が生きびな役に選ばれ、お内裏さまやおきさきさま、大臣、官女を務めた。このほか初の試みとして、生きびな行列に随行する「旗持ち」と「傘持ち」役の全国公募で山形県と兵庫県の20代男性2人が選ばれた。

 高山が舞台のテレビアニメ「氷菓」をきっかけに同祭を知ったという2人は大役を務め終え、「生きびな祭に来たのは今回が初めて。(旗も傘も)動画で見て想像していたより大きくて重かった。フィクションだと思っていた世界が本当にそのまま存在していて感動した。緊張したがとても良い経験になった」と話していた。

 今年も全国から氷菓ファンが大勢詰め掛けにぎわった同祭。神社境内では、「まゆびな」「宮笠」「手打ちそば」などの地元特産品販売や、地元の氷菓ファン有志による絵馬奉納所やグッズ展示、生きびな祭を第1回開催から70枚の写真パネルで振り返るギャラリーコーナーなど多彩な企画が祭りを盛り上げた。

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