高山のハワイアン・ロミロミサロン｢Oiaio Lima（オイアイオリマ）｣（高山市上岡本町、TEL 0577-77-9241）で現在、｢ベビー手話教室｣を開講している。

　｢ベビー手話｣とは、まだしゃべれない乳幼児に手話を教えてコミュニケーションを取りながら表現力を養い、親としての能力を高めるという育児法。｢｢ベビーサイン｣との共通点も多い。

　同教室では、アメリカで英語、スペイン語に次いで3番目に多く使われているという言語｢アメリカ手話（ASL＝American Sign Language）｣をベースにユニバーサル・ブレイン（神奈川県藤沢市）が独自に開発研究したプログラムを提供する。現在、認定教室としては同店が岐阜県内で唯一。

　教室開講のきっかけについて、講師の平野真理子さんは「自分の子どもが8カ月のころ、もっとコミュニケーションを取りたいと思い、当時住んでいた神奈川県藤沢市にあった教室に通い始めた。1歳の赤ちゃん同士が『ベビー手話』を使って会話している光景や、教室に新しく入ってきた子に先輩赤ちゃんが手話を教えている場面に幾度となく遭遇し、ものすごく衝撃を受けた。夫の郷里に移り住んでからこの思いを飛騨の親御さんと共感したいと思った」と話す。

　同教室では、必須知識と｢日常生活で最低限の手話｣を学ぶ｢基本講座｣（全4回＝1万円）のほか、｢語彙（ごい）を増やす｣｢知育あそび｣｢ベビーロミロミの仕方｣などを学ぶ｢実戦講座｣（月2回＝4,000円）の2コースを用意。無料体験教室も受け付けている。

　受講者の女性は｢（手話を）やってもらえたときの喜びがすごい。かわいいし、うれしいし、ヤッホーみたいな感じ。今まで子どものことをよく見ているつもりだったが、案外ちゃんと見ていないことにも気付いた。子どもを一人の人間として見ることによって、育児をしている時間が宝物みたいな時間に感じるように変わったのが一番良かった｣と話す。

　ベビー手話教室は毎週水曜・木曜の10時30分～11時30分に開講。問い合わせは同店まで。