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岐阜・老舗製菓2社がコラボ新商品「みそキャラメル」-熱中症対策にも

「熱中症対策にもおすすめ」と話す井之丸勝美さん

「熱中症対策にもおすすめ」と話す井之丸勝美さん

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 飛騨古川の製菓会社「井之廣製菓舗」(飛騨市古川町、TEL 0577-73-2302)が7月1日、「浪速製菓」(本巣市)と共同で開発した新商品「みそキャラメル」を発売した。

新商品の「みそキャラメル」

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 1908(明治41)年創業、今年で104年目を迎える井之廣製菓舗。主力商品は、自社土蔵で3年熟成させた自家製みそと飛騨産コシヒカリなど、全て国内産にこだわった素材で作った「味噌煎餅(みそせんべい)」。

 一方の浪速製菓は1927(昭和2)年、大阪難波で創業。1951(昭和26)年から岐阜県本巣市に本社を置き、今年で80年を迎える製菓会社。主力商品は、昆布で作ったソフトタイプの和風キャンディー「ナニワのソフトこんぶ飴」。

 岐阜県飛騨地方と美濃地方の老舗製菓会社として知られる両社が出会ったのは今年4月、伊奈波神社(岐阜市)で開かれた祭りだった。同神社の売店では、宮司自らがセレクトした「岐阜県のおいしい物」を紹介しており、「味噌煎餅」と「ソフトこんぶ飴」が置かれている。その縁で両社が知り合い、祭りの席で意気投合したという。

 後日、同社をたずねて飛騨古川を訪れた浪速製菓の営業部長から、「『井之廣』の自家製みそを使用したあめを作ってみてはどうか」と提案され、みそを持ち帰ってもらったのをきっかけに、トントン拍子に話が進み今月の発売にこぎつけた。

 共同開発した「みそキャラメル」は、井之廣製菓舗が普段せんべい作りに使っている自家製みそと能登塩を使用し、浪速製菓のあめ作りのノウハウを生かした。食べた瞬間に分かる香ばしいみその風味と、生キャラメルを思わせるソフトな食感が特徴。

 同社宣伝部の井之丸勝美さんは「ロングセラー商品のせんべいに加え、思いがけず当店の『みそ』を味わっていただける新商品が誕生してうれしい。暑さが続くこれからの季節、畑仕事や行楽など外に出る機会のあるお客さまの熱中症対策にも、塩分と糖分が同時に取れるこのキャラメルが役に立ってくれれば」と話す。

 販売価格は1袋(100グラム入り)315円。

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