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高山で「ブリ街道祭り」-解体ショーや刺し身振る舞いも

「ブリの解体ショー」の様子

「ブリの解体ショー」の様子

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 高山市朝日町の「道の駅ひだ朝日村」(TEL 577-55-3777)で12月9日、「ブリ街道祭り」が開催される。

ブリ解体ショーの様子

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 今年で13回目となる同イベント。かつて、富山湾から高山市を経由し長野県松本へ至る「飛騨街道(飛越街道)」は、年の瀬になると牛や馬の背に載せられた大量の「塩ブリ」が運ばれたことから「ブリ街道」と呼ばれている。

 富山湾など日本海で取れた「ブリ(越中ブリ)」は、塩をすり込み約90キロ離れた高山まで丸3日ほどかけて運ばれると、ほどよく塩がまわって「飛騨ブリ」と名が変わる。高山の街中では盛大な「ブリの市」が立ち、野麦峠を越えて松本に入った「飛騨ブリ」は「松本ブリ」と呼ばれて信州の広範囲において高値で取引されたという。

 流通が発達した現代でも、飛騨地方では出世魚のブリを食べる習慣が残っており、大みそかの年取り行事に欠かせない縁起物の食材として珍重されている。

 当日は、塩ブリの解体ショー、生ブリの刺し身振る舞い(先着100パック)、カニやエビが入った「海鮮鍋」の販売、日本海直送の魚介類が並ぶ「海鮮市場」を開くほか、「よもぎうどん」などのご当地グルメバザー、餅つき体験と朝日町産「カワラベ(ヒエの一種)」をまぶした餅の振る舞いも予定する。

 同イベント実行委員の山本大輔さんは「今回も日本海から年末向けの厳選商品を多数取りそろえている。飛騨で魚が貴重だった往時の『ブリの市』の雰囲気を楽しんでもらえたら」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は9時~14時。

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