飛騨小坂郷土館(下呂市小坂町)で5月19日、恒例の「山菜祭り」が開催される。主催は飛騨小坂旅館組合。
同イベントは、同町湯屋温泉地区と下島温泉地区にある温泉旅館の宿泊客を対象に、各宿の主人らが中心となって20年ほど前から毎年開いているもの。地元山林で収穫した旬の山菜を使い、さまざまな郷土料理でもてなすとあって、祭りのために毎回宿泊予約を入れて心待ちにしているリピーターも多い。
当日は、タラの芽、ワラビ、フキノトウ、コゴミ、コンテツ、コシアブラ、アズキナ、ヒメタケなど10数種類に及ぶ山菜を使い、天ぷら、あえ物、おひたしなど20種類前後の山菜料理をバイキング形式の食べ放題で提供するほか、朴葉ずし、イワナの骨酒などを振る舞う。
同組合長の奥田省二さんは「小坂町は町の97%が山野で、標高差も海抜500メートルから2000メートルと広い。春は大体どんな山菜も同時期にそろえることができるため、山菜好きにはたまらない場所。このイベントをきっかけに飛騨小坂の春の魅力を知っていただければ」と話す。
参加条件は5月18日・19日の宿泊客(チケット制)。対象宿泊施設は次の通り。同町湯屋温泉地区=「奥田屋」「ニコニコ荘」「泉岳館」「ふれあいの森」、下島温泉地区=「仙游館」。「現在、大変好評につき、宿泊以外の参加条件も検討している」と奥田さん。
時間は10時~13時。入場無料。問い合わせは同組合(TEL 0576-62-3051)まで。