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高山で飛越交流イベント「飛越源流の森づくり」-クラフトや源流探検なども

源流の森づくり会場の様子

源流の森づくり会場の様子

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 高山市清見町夏厩(なつまや)にある「卯の花街道」沿いの山林で7月8日、飛騨と越中(富山県)の地域住民らが共同で行う自然体験型の交流イベント「飛越源流の森づくり2012・夏」が開催された。主催はNPOドングリの会。

推定樹齢900年のミズナラの巨木

 「とやまの森づくりサポートセンター」などと連携し、毎年夏と秋の2回行っている同イベントは今年で6年目。「豊かな森が豊かな海を育む」をコンセプトに、飛騨の森と越中の海を結ぶ神通川(じんつうがわ)上下流域の地域住民らが中心となって、「森・川・海がつながっていると実感できる」体験を通じた交流イベントを行っている。当日は飛騨と富山の両地域の住民を中心に、3歳の子どもから85歳の大人まで約180人が参加した。

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 参加者らは午前中、広葉樹二次林(雑木林)で、木から落ちたドングリが育ちやすいよう、ヤブササなどを刈り取って地面に日を当たりやすくする「下草刈り」作業を行った。富山県高岡市から3回目の参加という夫婦は「これまで自分たちが草を刈った所がどうなっているか見に来るのが楽しみ。現地の方から話に聞いていた通り、前きれいにした場所に広葉樹の新芽がたくさん出ていてうれしかった」と話していた。

 昼食は、富山県漁業組合連合会の協力で、アジ・小鯛・カワハギなどの干物焼き、イカの胴にゲソやご飯・ハーブを詰め込んだ「イカテッポウ」のほか、富山産の魚介類に飛騨産のキノコや野菜がたっぷり入った「山海汁」を参加者全員に振る舞った。午後からは、森の中で植物の葉や木を拾って作る「親子木工クラフト」や、源流の最初の一滴を探す「源流探検」、推定樹齢900年のミズナラの巨木「彦左衛門(ひこざえもん)さんに会いに行くトレッキングツアー」などが行われた。

 富山県漁協連の谷宣之さんは「10年以上前、大型台風が飛騨地方を襲った際に、根のついた大きな流木がたくさん富山に流れ着いたことがあった。あの時のショックをきっかけに、より意識して森に気を向けるようになった。『森は海の恋人』、これからも源流の森を大切にしていきたい」と話す。

 次回は10月中旬ころ、植林や育林体験をメーンに開催する予定。問い合わせは同事務局(森林たくみ塾内、TEL 0577-68-2468)まで。