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高山工業高生開発の「乗車式UFOキャッチャー」が実用新案取得

実用新案権を取得した「乗車式UFOキャッチャー」と制作指導を担当した草壁善則教諭

実用新案権を取得した「乗車式UFOキャッチャー」と制作指導を担当した草壁善則教諭

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 高山工業高校機械科の生徒らが開発を手掛け完成させた「乗車式UFOキャッチャー」が、実用新案権を取得した。

乗車式UFOキャッチャーの実演

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 生徒から「乗車式UFOキャッチャー」の愛称で呼ばれる同装置は、椅子に座りながら手元のボリュームを操作して操縦者自ら横移動し、ボタンを押して景品を狙うもの。湾岸作業のコンテナ積み下ろしなどに使われる「ガントリークレーン」の動きからヒントを得たという。機械に乗り込んで操縦する楽しみとクレーンゲームの楽しみが一度に味わえる。

 2年前、当時3年生だった同高機械科の生徒5人が卒業時の課題研究として発案し、部品作りからプログラミングまで全て生徒らの手で制作し完成させた。昨年4月、同高校長から「勉強のため実用新案を申請してみては」との勧めで、次年度の同科3年生の生徒ら5人が実用新案出願を引き継ぎ、書類を整えて登録申請していた。

 同装置の正式登録名は「景品獲得ゲーム装置」。「実用新案登録証」には、すでに全員卒業しているが開発と出願登録に携わった同科生徒10人の名前が並ぶ。

 生徒らを指導した同高機械科主任の草壁善則教諭は「装置を開発した生徒たちは、授業とは別の活動だったこともあり、熱中してモノづくりの楽しさを学んでいた。予算がないのでありあわせの物を集め、欲しい部品は自らの手で一緒に作った。楽しい時間でした」と当時を振り返る。

 「実用新案登録まで苦節2年、全て生徒が勝ち取ったもの。当高初の試みだったので、生徒も私もとても勉強になった。できれば今後、企業で製品化され、地域のイベントなどで活躍してくれるとうれしい」と話す。

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