飛騨高山文化芸術祭「こだま~れ」開幕へ-テーマは「木」、東京フィル公演も

同祭のロゴマーク(写真左)を手に参加を呼び掛ける大萱真紀人会長。

同祭のロゴマーク(写真左)を手に参加を呼び掛ける大萱真紀人会長。

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 高山市内各所で4月から1年間、「飛騨高山文化芸術祭 こだま~れ」が開催される。

オープニングアクトを務める「東京フィルハーモニー交響楽団」

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 「伝統的な飛騨高山の文化芸術を次世代へと受け継ぎ、新たな文化芸術を生み出すこと」を目的に開く同祭は今回が初。3年に1度、毎回テーマを変えての開催を予定する。今回のテーマは「木」。

 愛称の「こだま~れ」は、四季を通じて人と人とが交流し、互いの心が響き共感し合う姿をイメージした「こだま」と、イタリア語で3 年に一度を意味する「トリエンナーレ」の 2 つのキーワードを組み合わせた造語。山や合掌造りの形を基にした「こだま」の波と、人の交流の楽しさを表現したロゴマークも今月中旬に決定した。

 コンセプトは「ふれる」「つくる」「つなぐ」。高山市内各所では現在、年間を通じたワークショップ型イベントや市民提案型プロジェクトなど、70件以上に及ぶ催しを随時開催する予定。主な企画は、参加者が彫った飛騨版画で市庁舎を取り囲み巨大な「あんどん」にするプロジェクト、自然を利用したステージでのパフォーマンスイベントなど。4月29日のオープニングセレモニーでは、市内小中学生らがミュージカルを披露する。

 同実行委員会会長の大萱真紀人さんは「地元民だけでなく観光の方も一緒に、みんなで盛り上がりながら当祭をつくり上げていきたい。飛騨弁でいえば『こだまらんかな(こだまっていきましょう)』(笑)。難しく考えず気軽に、飛騨の地に根差した文化芸術の新たな楽しみ方を生み出せていけたら」と期待を込める。

 同祭は4月28日、渡邊一正さん指揮による「東京フィルハーモニー交響楽団(以下、東京フィル)」のオープニングコンサートで開幕する。当日は、作曲・編曲家の酒井格(いたる)さんが同祭のために作曲した「こだま~れファンファーレ」を初披露するほか、高山市出身のトランペット奏者・栃本浩規さんによる「ハイドン・トランペット協奏曲・変ホ長調」、東京フィルによる「ブラームス・交響曲第1番ハ短調作品68」の演奏を予定する。

 時間は18時15分開場、19時開演。場所は「高山市民文化会館・大ホール」(高山市昭和町)。料金はS席(全席指定)=5,000円、A席=3,000円(全席自由)、学生=1,000円。託児付き(先着20人、要事前申込み)。チケット取り扱いは、高山市民文化会館(高山市昭和町)ほか。問い合わせは同会事務局(TEL 0577-35-3155)まで。

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