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高山の神社で「どぶろく」造り-春祭に向け850リットル仕込む

次々と投入される「蒸し米」を手早く慎重にかき混ぜる櫂(かい)入れ係

次々と投入される「蒸し米」を手早く慎重にかき混ぜる櫂(かい)入れ係

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 高山市の飛騨一宮水無神社(高山市一之宮町)で3月22日、氏子総代ら総勢14人による「どぶろく」の仕込みが行われた。「どぶろく」は5月1日の試楽祭(しがくさい)と5月2日の例祭でお神酒として神前に供えられるほか、一般参拝者にも振る舞われる。

どぶろくの原料となる「蒸し米」を運ぶ氏子総代ら

 同神社は「水無大神(みなしのおおかみ)」(御歳大神など15柱の総称)を主祭神とし、縁起は明らかにされていないが神代から続くといわれのある飛騨でも最古参に位置する神社。古くから神事芸能と共に酒造神事が継承されている。

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 当日は、氏子総代から選ばれた4人の「どぶろく係」を中心に原田酒造場(上三之町)の杜氏(とうじ)監修の下、総勢14人が「掛け米」と呼ばれるどぶろく造りの最終工程に取り組んだ。

 土蔵に置かれた大きな酒造タンクには、境内の御神水と「酒母(しゅぼ)」で作った「水麹(みずこうじ)」が張られ、酒造場から運ばれた「蒸し米」240キロが総代らにより次々と投入された。櫂(かい)入れ係が慎重にタンク内の温度を測りながら酒をかき混ぜると、麹独特の甘い香りが土蔵一面に広がった。今年仕込んだどぶろくの総量は850リットルになるという。

 どぶろく係長の中畑義一さんは「ここから5月までの約1カ月間、ストーブなどを使って土蔵内の温度を一定に保ちながら毎日管理していくが、今年も無事『どぶろく仕込み』という大仕事が終わってホッとしている。仕上がったどぶろくは女性にも飲みやすく人気が高い。祭り当日は大勢の参拝者でにぎわってほしい」と笑顔を見せる。

 どぶろくの振る舞いは5月1日(19時30分~、同神社神門内)、2日(正午ごろ~、みこし巡行途中の御旅山)を予定する。

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