
乗鞍スカイラインで8月17日、電気自動車(EV)の乗り入れ検証実験が始まった。運営は高山市や地元観光企業などで組織する乗鞍自動車利用適正化協議会。
1973(昭和48)年、中部山岳国立公園内に開通した乗鞍スカイラインは、標高2700メートルの乗鞍岳畳平まで雲上ドライブが楽しめる有料道路として人気を集める一方、排ガスや入山者によるゴミのポイ捨て問題が深刻化し、自然環境に与える影響を考慮して平成15年からマイカー規制を行ってきた。
バス、タクシー、自転車、緊急車両以外の車両乗り入れを禁止した結果、自然環境への保全効果はあったものの規制前約40万人だったという入山者は半減。現在は環境保護と地域振興のバランスが課題となっている。
今回行われる実験では一般からモニターを募集し、企業から無償で借り受けた電気自動車4台を使用。8時30分~17時30分の時間内で麓にある朴(ほお)の木平バスターミナルから乗鞍岳鶴ヶ池までを走行し、電気自動車による環境への負担や実効性、ニーズを検証する。
モニターは1日3グループ限定(1グループ最大5人)、実験参加は運転者・同乗者ともに1人1回限り。1グループあたり環境保全税300円と駐車料金1,700円が必要となる。希望者は土日を除く実施3日前までに、平日=同協議会(TEL 0577-35-3533)、土曜・日曜・祝日=宿儺(すくな)の湯 ジョイフル朴の木(TEL 0577-79-2109)まで申し込む。荒天中止。9月18日まで。