下呂市で「銀鱗の魚暮らし展」-幻の漁具や「魚皮拓」など展示

幻の川漁具や珍しい「魚皮拓」などを展示

幻の川漁具や珍しい「魚皮拓」などを展示

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 下呂温泉街にある「湯の街ギャラリー」(下呂市湯之島、TEL 0576-25-6611)で2月6日から、昔の飛騨人の川暮らしを伝える「銀鱗(ぎんりん)の魚暮らし展」が始まった。

下呂の川魚で作った「魚皮拓」

 昭和初期に下呂地域の河川で川漁(かわりょう)をなりわいとしていた人々が実際に使っていた漁具と、珍しい「魚皮拓(ぎょひたく)」を展示する同展。魚皮拓とは、金山町の故・高木宜雄さんが1950年代に考案開発した世界唯一ともいわれる魚影の保存技法で、生魚の皮を剥ぎ取りミイラ状に乾燥させて紙などに貼り付け、形状と色をそのままに残したもの。

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 会場では、鹿の角を使った「タモ」、竹筒の餌箱、魚種別の仕掛けかごや専用の「びく」、和竿(ざお)など、下呂市馬瀬地区、金山町、萩原町から集めた「幻の漁具」20点のほか、アユ、ニジマス、ウグイ、川ムツ、カジカなど約2000点におよぶ魚皮拓作品の中から傑作22点を紹介する。

 今月23日には同ギャラリー内で、下呂地域の川にまつわる講演会と民話の朗読ライブを開く。企画出展者の「岐阜の川人文化研究会」(同市金山町)代表・長尾伴文さんによる「伝説の釣り師・山下福太郎」、「漫画作品『釣キチ三平』と飛騨金山の関係」のほか、浅井彰子さんによる「川と水の民話」など。開催時間は13時30から15時ごろまで。無料。

 長尾さんは「開催期間中に、当地とゆかりの深い『山下福太郎コーナー』を開設する。最近新たに発掘命名した『第二山下竿』の初公開など、展示品も随時増やしていく予定。釣り好きのみならず、飛騨内外の多くの方々が下呂の川に親しみを持って楽しんでいただくきっかけにつながれば」と来場を呼び掛ける。

 「私は、かつて飛騨中にいた無名の漁具職人たちが残した、奇跡のような仕事の数々が人知れず朽ち果ててゆく姿をどうしても見過ごせない。漁具は生かしてこそ。古くても使える物が飛騨にはまだまだたくさん残っている。もし自宅に眠っている古い漁具があれば、ぜひ持参して見せてほしい」とも。

 開館時間は10時~18時。火曜定休。入場無料。4 月1日まで。問い合わせは、下呂市観光商工部観光課(TEL 0576-24-2222)まで。

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