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飛騨一之宮で57年ぶり大祭

高山で映画「この世界の片隅に」上映会 のんさん、監督、プロデューサー登壇も

高山で映画「この世界の片隅に」上映会 のんさん、監督、プロデューサー登壇も

(左から)集まった観客の記念撮影に応じる、のんさん、真木太郎プロデューサー、片渕須直監督

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 高山市民文化会館(高山市昭和町)で5月14日、アニメ映画「この世界の片隅に」特別上映&トークショーが行われ、地元民を中心に大人から子どもまで多くの観客が駆け付けた。

上映会場の様子

 映画館で映画を見る機会を増やそうと、岐阜市柳ヶ瀬の映画館「CINEX(シネックス)」と岐阜新聞がおととしから行っているコラボ企画「岐阜新聞映画部」の一環。

 漫画家・こうの史代さんの同名コミックが原作の同作は、太平洋戦争前後の広島・呉を舞台に、変わりゆく現実に向き合いながら日々の暮らしを生きる主人公「すず」の姿を描く。第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベストワンおよび監督賞など受賞作品。現在、全国ロングラン公開中で、岐阜県内では5月13日からシネックス(岐阜市柳ヶ瀬)で公開が始まった。

 監督はアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」などで知られる片渕須直さん。主人公「すず」の声は女優の「のん」さん(本名・能年玲奈)が演じる。プロデューサーの真木太郎さんが高山市出身のため、特別編として今回、高山での上映会開催が実現した。

 この日は午前と午後の2部構成で、それぞれ上映会とトークショーを行った。午前の部は上映前に、午後の部は上映後に、のんさん、片渕須直監督、真木太郎プロデューサーが約45分間にわたり映画の制作秘話などを明かすトークショーを行った。

 午前の部のトークショーで、真木さんは「映画館ではなくホールでの舞台あいさつは初めて。飛騨から映画館がなくなって久しいが、今日は大勢の人が映画を楽しみに見に来てくださって大変うれしい」と笑顔を見せた。通常は禁止しているカメラ撮影を「今日は地元だから特別に。SNSなどでぜひ拡散していただければ」と粋な計らいに場内が沸く一幕もあった。

 同作について、片渕監督は「(主人公)すずさんの世界はほんの片隅にすぎないが、それは未来にも過去にもつながっている、大きな世界を描きたかった」と話す。「設定から計算して、すずさんは今92歳。きっとどこかでまだ生きている気がする。終戦から72年間、悲しい日、楽しい日があり、何もない平和な日々があったのでは。そんな何気ない日常を大切にしたい」とも。

 のんさんは「何気ない日といえば、今日は朝から高山の町を歩いて、朝市を見たり、食べ歩きをしたりして何気なく満喫した。古い町並みがすてきだった」と話す。

 片渕監督は「高山は何度も来ていて古い町並みは私も好きな場所。映画のロケハンで広島を訪れた時は、町並みが軒並み新しく近代的だったことにショックを受けた。戦争がなければ城下町だった広島もきっと、高山のような古い町並みがあったはず」と振り返る。

 真木さんは「何かきっかけがないと気づかないが、何気なくよいものが近くにあることは幸せ。映画を見た皆さんも、何気ない日々を見直してもらえれば」と呼び掛けた。

 来場した地元40代男性の一人は「飛騨から映画館が消えて以来、スクリーンで何気なく映画を見られた時代が当たり前ではなかったことに気づかされる日々。ただあれから、旬の話題作や名作の上映に惜しみなく力を注いでくれる人が増えて感謝しかない。当たり前ではない今の幸せな状況が一日でも長く続くよう祈り、これからも今日のような機会を大切にしたい。第一線で活躍している人が何気に地元出身者だったことにも驚いた。自分も頑張ろうと元気をもらった」と笑顔を見せていた。

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