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飛騨高山高校、「お米甲子園」で優勝-新設の最高金賞旗持ち帰る

お米甲子園優勝の喜びをかみしめる生徒3人と指導教諭の飯山篤史さん

お米甲子園優勝の喜びをかみしめる生徒3人と指導教諭の飯山篤史さん

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 飛騨高山高校山田校舎が11月24日、宮城県苅田郡七ヶ宿町で開かれた「全国農業高校お米甲子園」で優勝に相当する最高金賞に輝いた。主催は米・食味鑑定士協会(大阪市淀川区)。

 全国の農業高校が実習田で育てた米を競い合う「お米甲子園」は今年で4回目。農業の後継者不足や若者の米離れが進む中、日本の米に誇りを持ち伝統を受け継いでもらおうと始まった同大会は、高校生部門としては国内唯一最大規模の米食味鑑定審査会。

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 今年は全国から74校140検体がエントリーし、同校は昨年同様、生物生産科3年生作物専攻班の野中健介君、谷颯太君、肥垣津貴哉君の3人が、有機肥料を使って減農薬栽培したコシヒカリ1検体で勝負した。

 食味計による1次審査、味度計による2次審査を高得点で通過した同校の米は、最終上位20校がしのぎを削る第3次審査(炊飯器による実食審査)に勝ち上り、上位5校に贈られる金賞を2年連続で受賞。その中から1校のみを選ぶ今年創設の最高金賞も獲得し、全国初となる最高金賞旗授与の栄冠を手にした。

 3人は「昨年の結果は単なるラッキーだと思っていたので今年の作業にプレッシャーはなかった。まさか優勝できるなんて。勝因は、昨年より丁寧にただひたすら基本通りの作業をしたこと、肥料の量を少し減らしたこと、水と土に恵まれたこと、寒暖の差くらいで、ほかに思いつかない」と話す。

 「実は3人のうち実家で水田を持っている人は誰もいない。米作りを課題研究に選んだ1年生のころはみんな知識ゼロ。何の疑問も持たず普通に米を食べ苦労も知らなかった。3年間の米作りで学んだことは、無駄な作業は何一つなくやるだけのことをやれば結果は後からついてくるということ。新しい知識や貴重な経験を学ばせてくれた先生と学校に感謝したい」と笑顔を見せる。

 3年間、生徒たちの米作り指導に当たってきた飯山篤史教諭は「仕事といえば地味な肉体労働ばかりだったが、文句も言わずよく頑張って最後までついてきてくれた。この経験を糧に自信を持って今後の社会生活に生かしてほしい。個人的には、できすぎの結果から歴史がスタートしプレッシャーを感じているが(笑)、来年も優勝旗を持ち帰れるよう後輩たちにつないできたい」と話す。

 今回受賞した米は同校内にある「スクールマートひのう」で販売している。価格は「コシヒカリ」(5キロ入り)1,750円。営業時間は月曜・水曜・金曜の15時~16時。